英会話上達のヒント

英検のライティングとS-CBT導入によるスピーキング対策の重要性

英検のライティングの強化とS-CBT対策

 

ここでは最近の英検の変化とその背景にある英語4技能化の流れ、そして、そうした変化の中でのe-learningとしてのオンライン英会話スクールの可能性について考えてみました。

例えば英検における近年の変化は次の動画にもあるように2016年頃から起きています。

目次

英検がライティングに本腰をいれだした
段階的に難しくなる英検ライティング
S-CBTで高まるスピーキング対策の重要性
英検ライティング・スピーキング対策とオンライン英会話

英検がライティングに本腰をいれだした

教育現場で長きにわたって英語を教えてきた身からすれば、2016年に英検2級に英作文が導入されたのは画期的な出来事として記憶しています。なぜなら、英作文は準1級以上で必要とされる、やや「高度な英語の技術」と一般には受け取られていた印象が強かったからです。

そして、この時に同時にリニューアルした準1級の英作文問題の変更も、英検がライティングへ本腰を入れだしたことが分かるものでした。なぜならそれまで比較的平易であったe-mailへの返信という形式が、パラグラフ・ライティングに変わったからです。

ここで英検が示したことは、1級のライティングをファイブ・パラグラフ・エッセイの完成形として、下位から漸次的に難易度を上げていくという方針を鮮明化した印象でした。そして、その印象は翌年2017年に3級と準2級でライティングが導入された時に一層明瞭なものとなりました。

以下に英検のライティング問題の特徴を整理してみましょう。

段階的に難しくなる英検ライティング

英検のライティングは段階をおって難易度が増してきます。下位から順を追って詳細を説明します。

3級のライティング

質問に対する自分の考えとその理由を2つ書くことが求められています。質問も日常的な視点から取り組める極めてシンプルなもので、例えば「水泳とスキーのどちらが好きですか」といったようなものです。理由はすべて自分で考えてよく、あらかじめ提示されたポイントから選ぶ形式はありません。語数の目安が25~35語です

準2級のライティング

質問に対する自分の意見と理由を2つ書くことが求められています。質問は日常的な話題ではあるものの3級よりも思考を必要とされるものに変わっています。例えば「日本の学校では夏場に教室でエアコンを使うべきだと思いますか」といったものです。3級同様に理由を提示されたポイントから選ぶ形式にはまだなっていません。語数の目安は50~60語です

2級のライティング

質問に対して自分の意見と理由を2つ書くことが求められます。質問の内容は準2級同様に思考を求めるタイプですが、やや複雑になっている印象です。例えば「犬や猫などのペットを飼えるアパートがもっと増えるべきだという人がいますが、あなたは賛成ですか反対ですか」といったもの。まだパラグラフ構成は求められていませんが、3級から一貫して継続している理由を2つ書く形式は、将来的にパラグラフ構成をした場合にボディパラグラフを2つ書く練習を想定していると思われます。そして2級での変化は、問題文の下に自分の意見の理由となる複数のポイントが選択できる形式になったことです。このポイントから選んでもいいし、自分で理由を考えてもよいと柔軟性がありつつも初めて準1級へと橋渡しする形式が出てきました。語数の目安が80~100語です

準1級のライティング

2級と同じで自分の意見と理由は2つですが、その理由は下のポイントから選ばなければいけないという制約が強くなっています。質問の内容はより抽象的になって「将来、より多くの人がベジタリアンになるべきです。賛成か反対か」などといったものです。さらに、パラグラフ構成としてintroduction、main body、conclusionの3構成が明確に求められています語数の目安が120~150語です

1級のライティング

ついに意見に対して3つの理由が求められます。パラグラフは準1級同様に3部構成でintroduction、main body、conclusionですが、3つの理由を3パラグラフに分ければ実質的にはファイブ・パラグラフ・エッセイが求められていることになります(英検がオンラインで発表している模範解答ではファイブ・パラグラフになっています)。また準1級にあった意見の理由となるポイントは1級ではなくなっています。質問の内容も日常的な話題ではなく社会性の強い抽象思考が求められる高度なもので、例えば「グローバル化は今日の世界に有効な作用をもたらしている。賛成か反対か」などといったものです。語数の目安は200語~240語です

S-CBTで高まるスピーキング対策の重要性

近年の英検における変化でライティングが強化されたことと並んで、もうひとつ大きな変化があります。それが、コンピューターを導入したCBTとS-CBTが始まったことです。2021年4月に両試験はS-CBTに統一されることが発表されています。

冒頭の動画にもあるように、CBT、S-CBTになっての変化は試験日が増えたこととスピーキングを含めた4技能すべてが1日で受験可能となった点です。

つまり、従来の英検では1次試験でリーディング、リスニング、ライティングを行って、その合格者のみが2次のスピーキングに進める形式でした。つまり、1次試験合格発表を待って、そこからスピーキングだけに集中して練習するという対策が一般的だったのです。

CBT、S-CBTの導入でこの受験対策の構造が崩れたことが、受験者にとってはもっとも大きな変化ではなかったでしょうか?

今後も従来型の英検は継続しますが、S-CBTの受験者は増加傾向にあります。S-CBTを受験することは受験機会が増えるというメリットがありますが、同時にスピーキング対策をリーディングやリスニング、そしてライティングと並行して行わなければならないという負担を受験者に強いることになるのです。

S-CBTの受験者はこの点を踏まえて対策を練ってください。

 

英検ライティング・スピーキング対策とオンライン英会話

動画でも述べていますが、英検対策でライティングとスピーキングを従来の学習塾でどこまで十分に取れるのかが現在直面している課題かと思います。

大学生講師をメインで使っている大手個別指導塾などでは、もともと講師間での実力差が大きかったのですが、英検のアウトプット系の指導となるとその差がさらに出てくるでしょう。

スピーキングに対しては帰国子女であればある程度の指導が可能かと思いますが、文法知識に不安があるのが帰国子女の一般的な弱点でもあるのでライティングに関してはやはり個人差が大きくでてしまうかもしれません。

そこで、選択肢としてオンライン英会話の日本人講師がS-CBTの英検対策には向いているのではないかと考えています。

日本人講師のメリットについて触れる前に、ネイティブ講師との比較をしてみましょう。

まず、スピーキングに関してはネイティブ講師を利用する手ももちろんあります。1級対策などでは試験の傾向をよく理解しているネイティブ講師は効果的かもしれません。しかし、準1級くらいまでの受験者であれば、日本語でのアシストやアドバイスが必要となるケースが多く、これはネイティブ講師だと対応が難しいところです。

やはり、英語を話すことを教え慣れている、そして英検にも馴染みの深い日本人英会話講師は英検のスピーキング対策には魅力的な選択肢となります。なによりも分からない箇所をすぐに日本語で質問できることは、特に下位級の受験者には大きなメリットとなるでしょう。

こうした授業をオンラインで受けることのメリットは何といっても時間効率です。1コマが25分なので、ピンポイントの学習が可能です。塾に通って週1回1時間~1時間半の授業を受けるよりも、毎日1コマ25分の英会話レッスンを受けるほうが効果的という場合もあるでしょう。25分では短すぎると思った場合には2コマ連続で受講すれば50分とることもできます。

ライティングに関してはどんなメリットが考えられるでしょうか。ライティングに関してもネイティブに習うメリットはもちろん沢山あると思います。日本人が知らない英語の表現がさらっと出てきたときには、「さすが」と思うものです。

しかし、そういったネイティブならではの表現が、例えば3級や準2級のライティングに必要なのでしょうか?いろいろな考え方があるとは思いますが、こなれた表現を覚えるよりも、まずは英語で自分の考えを述べる英語の基本的な構成力を身につけるほうが先ではないでしょうか。

そういった英語の文法的解説は日本人が得意とするところです。日本には長らくネイティブ信仰のようなものがあって、「英語のことなら全てネイティブに聞け」と思っている方も沢山いらっしゃいます。そこを、私はあえて日本人講師の価値というところにもっと目を向けてもいいのではないかと思っています。

自ら苦労して英語を習得していった日本人英語講師に気軽に触れることができるのもオンライン学習のメリットかと思います。自分にあったステキな先生を探してみてください。

by Mogu
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