「sad」より大きい悲しみを表したい時の頻出表現「devastated」
「私は悲しい」という気持ちを表す時に真っ先に思いつく言葉は「sad」を使って「I’m sad.」でしょう。さらに、「so」(すごく)、「slightly」(ちょっと)、「deeply」(心から)、「really」(本当に)などの副詞をつけて、どれだけ悲しいかという度合いを表現することができます。
しかし、精神的にボロボロな状態、さらに大きな悲しみを表現したい、そのような場合は「devastated」がよく用いられます。
そこで今回は「devastated」とその他の「大きな悲しみ」の表現を紹介します。
1.「打ちひしがれている」という意味の「devastated」
災害などのニュースでは「devastated」が「破壊される」「荒廃させられる(荒廃する)」などの意味でよく登場します。
This area had been devastated by a natural disaster.
この地域は自然災害によって壊滅的な被害に遭った。
The country has been devastated by an earthquake.
その国は地震で打撃を受けた。
加えて、自分を見失うほど、深い悲しみで心が「廃墟」になったような心理状態の時にもよく使われます。「打ちのめされる」「打ちひしがれる」「途方に暮れる」といった意味です。
I’m devastated.
私は打ちひしがれている。
I’d be devastated if something happens to you.
あなたに何か起きたら、私は悲しみで打ちのめされます。
She is devastated by grief.
彼女は悲しみに打ちひしがれている。
I was devastated when I was fired.
私はクビになった時、打ちのめされた。

2.「shattered」は「粉々に砕かれる」という意味
「devastated」と同じような意味の言葉に「shattered」があります。原形の「shatter」には自動詞と他動詞があり、自動詞は「(ガラスなどが)粉々に割れる」、一方他動詞は「(ガラスなどを)一瞬にして粉々に割る」という意味になります。
そして「shattered」という過去分詞にすると、「大変なショックを受けて」「打ちのめされて」「 取り乱して」などの意味にもなります。辞書によっては「shattered」という形容詞として掲載されてもいます。
They are shattered by the death of their friend.
彼らは友だちの死に打ちひしがれている。
He was shattered by the loss of his dog.
彼は犬を亡くし打ちひしがれていた。
Everyone was shattered by the news.
皆、そのニュースに打ちひしがれた。
3.すぐに反応できないほどの衝撃を与えられた時は「stunned」
「stunned」もすでに辞書によっては形容詞として「がくぜんとして」「ぼうぜんとして」「あ然として」という意味で掲載されています。
あまりにも衝撃的な話で、すぐには反応できないほど、ぼうぜんとして、またはがくぜんとするなど、ショックを受けて反応できないほどの衝撃を与えられた時などに使います。
ちなみに原形「stun」は他動詞で「 〜をがくぜんとさせる」「〜をぼうぜんとさせる」「〜をあ然とさせる」などの意味になります。
She was stunned when I heard the news.
彼女は、そのニュースを聞いてぼうぜんとした。
I was too stunned to say anything.
私はぼうぜんとして何も言えなかった。
in stunned silence
あまりのことに言葉もなく
4.ショックを受けて頭の中が真っ白くなったような時のニュアンスの「dazed」
ショックなことを聞いたり、見たりして、頭の中が真っ白くなり、何も考えられなくなったりしたことはありませんか? 「dazed」という形容詞は、そのようなニュアンスを持っています。「ぼうっとした」「ぼうぜんとした」といった意味です。
He is dazed with astonishment.
彼は驚いてぼうぜんとしている。
She was dazed with grief.
彼女は悲しみのあまりぼうぜんとしていた。
He was dazed with sadness.
彼は悲しみのあまりぼうっとしていた。
5.ものが言えないほど驚いた意味の「dumbfounded」
あまりにもびっくりしてものも言えなくなる状態になることはありませんか? 日本語では「開いた口がふさがらない」「あ然とする」「あっけに取られる」「毒気を抜かれる」「二の句がつげない」などの言い回しがあります。そのような日本語の言い回しを英語にすると「dumbfounded」になります。
I’m dumbfounded.
私はあ然としている。
I stood there dumbfounded, unable to speak.
私はぼうぜんとして、言葉もなくそこに立ち尽くした。
I was dumbfounded when I heard the news.
そのニュースを聞いた時、私は二の句が告げなかった。
まとめ
いかがでしたか?
「sad」だけでない、悲しい心の状態を表現する言葉はこれ以外にもたくさんあります。言葉の持つイメージを把握していろいろな言い方を身につければ、英会話の表現の幅が広がり、自分の気持ちをより的確に伝えることができるようになるでしょう。まずは何度も音読・暗唱して自分の言葉にしてみましょう。
byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。
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