TOEICスコアが上がったオンライン英会話効果
ここではオンライン英会話で英語を学習することにはどんな効果があるのかをTOEICスコアをもとに考察してみました。
まずは、実際に筆者がオンライン英会話を数年に渡って継続してみて、実感した効果についてTOEICスコアの変化で見てみましょう。
2011年2月に某オンライン英会話スタート。 その時点でのTOEICスコアは865点でした。
筆者がオンライン英会話をスタートした時、既にTOEICのスコアは865点を取っていました。ですから、英語学習者としては「上級者」からオンライン英会話を始めたことになると思います。
TOEIC900点レベルの上級者にも効果あり!オンライン英会話
英語学習者の上級者といってもスキルセットは様々です。帰国子女や留学経験者であれば4技能がバランスよく身についている人もいるでしょうし、国内で英語を勉強してきた人であればやはりスピーキングやリスニングはやや苦手というのが一般的傾向かと思います。
筆者の場合は、後者の「上級者」に該当します。それでも当時のTOEICスコアを見るとL435、R430のトータル865点なので、すくなくともTOEICスコア上ではリスニングとリーディングのバランスは悪くないです。
それでも当時は「スピーキングはもっと鍛えなければいけない」ということでオンライン英会話の効果に期待して始めたと記憶しています。1回25分のレッスンを週1~2回のペースで継続していきました。
オンライン英会話開始から4ヶ月毎に効果がTOEICスコアに
オンライン英会話を初めて4ヶ月後に受けたTOEICでは自己ベストを更新して945点でした。特にリスニングが伸びてL480です。R465なのでどちらも前回より伸びているのですが、オンライン英会話のおかげで聴き取りが楽になった実感がありました。
さらに4ヶ月後に受験したTOEICでは自己ベストをまたも更新して980点でした。リスニングは初の満点達成で記念すべきL495です。R485なのでこちらも前回よりも得点アップしていました。
この間もずっとオンライン英会話は継続していたので、この時に実感したことは「話す」ということがリスニング力向上に効果的なのだなということです。
英文法が網羅的に身についている日本国内で過ごした「英語上級者」はスピーキングの経験が不足していることが多いので、オンライン英会話が効果的にそこを補ってくれると考えられます。
こうしたことからオンライン英会話はTOEIC900点レベルの上級者にとっても、スピーキング力の向上だけでなくリスニング力の向上にも効果があると感じています。
また、TOEIC980点取得から約2年後にTOEIC SWを初めて受けたときはスピーキングもライティングも200点中180点でした。オンライン英会話を初めて約3年後です。
2010年11月28日 | 865 (L435 R430) |
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2011年2月 | オンライン英会話スタート |
2011年6月26日 | 945 (L480 R465) 自己ベスト更新! |
2011年10月30日 | 980 (L495 R485) 自己ベスト更新! |
2014年2月16日 | TOEIC SW(S180、W180) SW初受験で9割達成 |
★オンライン英会話の効果がTOEICスコアの推移で見てとれる
TOEICスコア600点までの初級者にはどんな効果が期待できるか
それではオンライン英会話は初級の方にはどんな効果が期待できるでしょうか。ここで初級者とはTOEICスコアが600点前後または、600点未満の方と定義してみたいと思います。
まず初心者の方というのは、英語を話すことにある種の「恐れ」を抱いていることが多いです。間違えるのが恥ずかしい、ネイティブとの会話で沈黙してしまうことが怖い、など数えたら切りがありません。
間違えてしまう恥ずかしさは本質的な部分では変わらないかもしれませんが、教室と違い周りの目がないオンライン英会話では、幾分その「恥ずかしさ」が軽減されることが期待できます。
よく聞かれるネイティブ講師との間で「沈黙」してしまい気まずい思いをしたというのは、オンライン上でも起こることで、ひょっとすると対面形式よりもオンライン上のほうが沈黙の時間が長く感じられるかも知れません。
この悩みに関しては、やはり自分から積極的にどんどん話していくしかないのです。ですので、初心者にとってのオンライン英会話の利用はミスを犯すことへの恥ずかしさを軽減してくれるという効果が大きいかと思います。
上級者がさらに上を目指すための学習法
次に上級者がさらにレベルを上げていくためには、どんなオンライン英会話活用法があるでしょうか。
英会話初心者と違って上級者は、既に基本的な英文法や基本単語の発音や使い方などはマスターしています。しかしながら、ネイティブや本当に流暢に英語を話せるバイリンガルと比べると、上級者でも以下の欠点が目立つかと思います。
- 細部での文法的ミス
- 所々に見られる発音やイントネーションの不自然さ
- 表現のバリエーション不足
こうした欠点を乗り越えていくには、多くの話す機会をもつべきなのは言うまでもありません。しかし、「沢山英語を話すべき」というのは英会話上級者は皆分かっていることです。それでは具体的にどんな方法が上記の欠点を克服するのに効果的なのでしょうか。ここでは主に次の二つの方法を提示します。
- ネイティブととことん話す
- 同じ日本人の英会話講師から刺激をもらう
上級者がネイティブから英会話を習うメリット
まず、ネイティブととことん話す機会を持つべきというのは、多くの人が思いつく勉強法で一定の効果が見込めることも実証済みかと思います。
ただ、筆者の経験からすると自分と合ったネイティブを見つけるべきです。無口なネイティブだとそもそも話が弾まないことがありレッスンを楽しめない場合も多かったです。逆に話好きのネイティブだと、ほとんどそのネイティブのトークショー状態になってしまい、ただ聞いているだけでレッスンの大半が終了したこともありました。
やはり上級者はかなりの部分を自身のアウトプットに充てる学習法が向ていると思います。
上級者が日本人英会話講師から英会話を習うメリット
つぎに見過ごされがちなのが、日本人英会話講師との英会話の練習です。日本人講師は初心者向きとばかり思われる傾向がありますが、決してそんなことはありません。英会話の上級者であれば、条件さえそろえば自身も教える側に立てる人が大半かと思いますし、実際に英語を教えた経験がある人もかなりいるはずです。
実はここにちょっとした心の隙ができるのです。つまり、「自分は英語ができる」という思いから同じ日本人から学ぶことはあまりないと無意識のうちに思っている人が少なくありません。しかし、上級者であっても同じ日本人から学べることは思いのほか多いのです。
例えば、自分よりも発音が明らかに綺麗な講師と会話をすれば、どうやって練習したかが当然気になります。ネイティブであれば発音が綺麗なのは当たり前ですが、自分と同じ日本人であったら「どうやって発音の勉強をしたんですか?」と自然と質問がでてくるはずです。
また、上級者は先程も指摘した通り「自分は英語ができる」という思いがあるので英語に対してプライドがあります。でも自分が知らない単語を自由に使える講師や、明らかに英語の表現の幅が広い講師とレッスンをすれば、「自分も負けていられない」という思いがふつふつと湧き上がってくるはずです。
日本人講師とのレッスンにあるこうした効果は、英会話上級者にとってはいわば隠れたメリットと言えるでしょう。
初級~上級者まで:オンライン英会話で上達の早い人と上達の遅い人の違い
次にオンライン英会話で上達が早い人と遅い人にはどんな違いがあるのか整理してみましょう。これは初級~上級者まで、各レベルで共通する特徴です。
上達の早い人
英語を学ぶ目的意識が明確
これは典型的な良いパターンです。例えば、留学をするためにTOEFLのスコアが必要とか、就職や昇進に向けてTOEICで800点必要などと「いつまでに~が必要」という状況があると、人間は普段以上の力を発揮できるものです。これはオンライン英会話も例外ではありません。既に英会話の上級者の方は経験から知っていることだと思います。
普段から自分で学ぶ習慣ができている
上達の早い人は自分で本屋に通って本を漁ったり、インターネットで英語の勉強に効果がありそうな情報を日常的に探しています。そうやってアンテナを張り巡らしていることで、常に意識が英語の勉強へ向いているのです。いや、むしろ常に意識が向いているからこそ、そういったことに目が届いているのでしょう。
自分にあった講師を見つけている
これは意外と大切なポイントです。なぜなら、オンライン英会話は登録している講師が多いので次から次へと別の講師へ目移りしてしまうのです。最初はそれでも構いませんが、やはり自分にあった先生を一人か二人見つけておくべきです。何度もレッスンを重ねることで、自分の癖や問題点を知った講師がいるというだけでも学習上の効果が大きいです。
上達の遅い人
講師任せの消極的・受動的態度で毎回のレッスンを終わらせてしまう。
これは意外と多いパターンです。「自分は生徒でお客さんなんだから」という意識なのかもしれませんが、目的が英語力の向上であるならばもっと積極的に学ぶべきです。オンライン英会話の毎回のレッスンで、自分なりのテーマや課題を決めて「今日は、これをできるようにしよう」とか「今日は、これを練習するぞ」と目的意識をもって臨むべきです。
文法力や単語力の不足を放置している。
これもありがちなパターンです。自分でも文法の知識が足りない、語彙力がないと分かっているのに、特に対策を取らずにオンライン英会話の毎回のレッスンをなんとなく受けてしまっている人です。いつも同じところでつかえてしまい、同じようなミスを繰り返してしまいます。中学や高校の文法を復習してみる。単語帳を買って毎日少しずつでも語彙を増やすなど、見えないところでの努力が必要です。
長続きしない。
これも多いです。何事にも向き不向きというのはあると思いますが、たとえ適正のある向いていることでも長続きしなければ上達はしないものです。ましてや、苦手分野であれば、一層の努力をして継続していくことで初めて道が開けてきます。オンライン英会話は低価格で一回のレッスン時間も短いため、比較的継続がしやすい分野です。是非、長く続けられるようがんばってください。
初級~上級者まで:オンライン英会話の効果的な学習法
こちらも初級~上級者まで各レベルに共通したオンライン英会話での効果的学習法です。
覚えた英語の表現や単語を実際に使ってみる
これは筆者も自分が初級~上級者になる過程で実践していた学習法です。積極的に勉強していると常に新しい英語の表現や単語を覚えていくものです。ただ、人間は受動的に記憶しただけではそれをアクティブに使う自分の語彙にはできません。それは2回、3回と繰り返して自分で使ってみることで、初めて自分の語彙になるのです。覚えた英語をどんどん会話で使うことが効果的な学習法です。そうした覚えた単語が自然と会話で使えるようになると上級者への道が開けてきます。
疑問点はその場で聞く
これも大切な態度です。オンライン英会話はマンツーマンでレッスンを受けられるので、疑問点があったらその場で講師に質問をしましょう。遠慮をする理由はどこにもないはずです。それは自分が初級であろうが上級であろうが関係ありません。特に上級者の方はここでプライドにこだわってはいけません。学習の時間効率が上がることはモチベーションのアップにもつながります。そして、それが勉強を長く継続することになるのです。
初級~上級者まで:レベル別おすすめのオンライン英会話サービス
スクール名 | Eigo Chat Lab! |
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講師の特徴 | 日本人バイリンガル講師 |
レッスン料 | 月額3,300円(税込)~ |
その他 | 英会話以外にTOEIC・英検対策、文法や発音指導あり |
スクール名 | レアジョブ |
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講師の特徴 | フィリピン人講師 |
レッスン料 | 月額4620円(税込)~ |
その他 | オプションで専任日本人カウンセラーによる学習相談あり |
スクール名 | CAMBLY |
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講師の特徴 | ネイティブ講師 |
レッスン料 | 月額14,390円~ |
その他 | 3ヶ月申込で15%割引、12ヶ月申込で35%割引あり |
by Mogu
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