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居酒屋を英語で何と言うかー英単語とカタカナが表すもの

居酒屋を英語でいうと?

 

こんにちは

みなさん英語を学んでいて、「これって英語でなんて言うんだろう?」という疑問を日常的に抱くと思います。ちょっとした身の回りのものを見て、英語で何と言うのかふと気になるのは英語学習者として健全な悩みですよね。

 

そうした場合に、英語の辞書を引いたりインターネットで検索したりすると思います。それが外国から来たものであったり、もともと外国でも日本でも使われていたようなものであれば、ぴったりする英語を見つけられるケースがほとんどだと思います。

 

たとえば、望遠鏡だったらtelescopeとか、ハサミであればscissorsとか。 しかし、今回取り上げてみたいのは、もうちょっと微妙なケースです。言うなれば「似て非なるもの」で、確かに共通する部分はあるけれど、海外と日本では微妙に異なるケースでは何の単語を使うべきかというもの。

 

やはり文化というのはその国固有のものなので、人間の営みとして共通している部分があっても地域差は生じるものですよね。そこで、今回とりあげるのは「居酒屋」を英語でいうと?という話題です。

居酒屋を英語でいうと?

居酒屋というのは、主にお酒を飲むところです。英語でそういった場所を表す単語は、普通barになります。そうです、barとはあの「バー」です。ここで、「おやっ」と思われた方も多いでしょう。だって、我々日本人が「バー」と聞いて思い浮かべるのはこんな場所ですよね。

 

 

そうです!バックバーにウイスキーやリキュールのボトルがところ狭しと並び、カウンター内ではバーテンダーがシェイカーを振っている。店内はほのかな照明で薄暗くムードのある落ち着いた雰囲気です。

 

我々日本人が思い浮かべる大衆的でワイワイガヤガヤした居酒屋とバーは、お酒を飲む場所としては共通していますが、イメージとしてはむしろ対照的な場所と言っていいでしょう。

 

それにもかかわらず、居酒屋を英語で表現する時はbarという単語が候補になるのです。この違和感が生じている原因のひとつは、我々日本人が外来語をカタカナとして積極的に日本語に受け入れてきたことも関係があります。そもそも「バー」という言葉は洋酒を提供する日本の居酒屋とは別のお酒を飲むお店としてカタカナで定着したものです。

 

ここでのポイントは、カタカナは日本語の一部であるという点です。しかしながら、話を複雑にしているのは、そのカタカナが外国語の音に基づいたものでbarという英単語とカタカナの「バー」が英語学習者の頭の中では簡単にイコールの存在として定着してしまうことにあります。

 

だから「バー」という単語から日本人が連想するイメージと、日本固有の居酒屋を英語で表現しようとした場合にbarを使おうとするとイメージのカテゴリーが異なるので、否応なしに違和感が生じてしまうのです。

 

こうしたことは様々な点で生じています。

「おつまみ」を英語でいうと?

例えば、居酒屋ではおつまみも非常に充実していますよね。「おつまみ」と言いましたが、英語で言うならsnack=「軽食」ということになります。このsnackとは、カタカナで定着した「スナック」のことです。我々日本人が「スナック」ときいて、真っ先に連想するのは、居酒屋ででてくる「お通し」や「やきとり」ではなく、ポテトチップスなどのスナック菓子のはずです。

 

そうです!ここでもカタカナの「スナック」のイメージと、そのもととなった英単語snackが本来表す意味で「ずれ」が生じているのです。

居酒屋はrestaurant?

さらに「焼き鳥」や「おひたし」くらいのメニューであればsnackという英語で定義できるかもしれませんが、居酒屋にはいわゆるフードメニューに力をいれている店も多く存在します。しかも、かなり凝った料理を提供している店やある特定の料理を「売り」にしている店も少なくありません。

 

料理が本格的になれば、それは単にお酒を飲む場所から、食事をする場所へとカテゴリーが変わってきます。食事をする場所、つまり、英語でいうならrestaurantが候補にあがります。そうです、「レストラン」です。居酒屋をbarと表現することに抵抗感がありましたが、同様に居酒屋をrestaurantと表現することにも違和感を持つ日本人は多いのではないでしょうか。

 

だって、日本人が「レストラン」と聞いて思い浮かべるのは、こんな空間ですよね?

 

この違和感がどこから生じているのかは、もう説明いたしません。

 

ただ、付け加えるならば、日本の食文化でお酒と食事が一緒に楽しむものとして発展してきたことと居酒屋文化は関係しているのではないかと個人的には考えています。

 

どういうことかというと日本人が好んで飲んできたお酒というのは食中酒が中心で、酒だけを単独で飲むというよりも酒を料理と合わせる、お酒が食を促進するといったようなお酒と食べ物の相性にこだわってきた民族性があると思います。

 

また、人と人の和を重んじる日本人の文化もこじんまりとした空間でお酒を飲むバーという形式ではなく、広々とした場所で大勢でお酒と食事を楽しむ居酒屋文化の発展に寄与したのかもしれません。

 

独自の文化というのはそれぞれの国に存在するので、居酒屋をbarやrestaurantという英語で表現する時のような違和感は別の国の言語でも生じているのではないでしょうか。

 

ちなみに居酒屋の独自性が英語圏でも広く知られるようになれば英単語の中に居酒屋がizakayaとして登録されることになると思います。一部ではすでに使われているようです。

 

by Mogu
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