英会話上達のヒント

日本人は本当に英語に熱心なのか


日本人の英語の学びについて

 

こんにちは。

 

最近、気がついたことがあります。日常のおしゃべりの中で、英語のことが話題になると、かなりの確率でこう言う人がいるのです。

「私、英語が全然しゃべれなくて…」「私も英語がしゃべれたらなあ…」「どうすれば英語がしゃべれるようになるのかしら?」と。

このような声を聞くと、日本人は本当に真面目な人が多いなあと感心します。と同時に、英語を学びたい人が多いのだなあ と思います。

ところが、です! 驚いたことに、日本人の英語の学習意欲はそれほど高くはないようなのです。

数年前の調査ですが、JGSS(日本版General Social Surveys)という調査で、英語を「積極的に学習するつもり」と答えたのは、全体のわずか3.1%だったそうです。

「機会があれば学習したい」「しかたなく学習する」という人を含めても4割弱。一方、英語を学ぶつもりがないと答えた人は63.7%にものぼったそうです。

不思議でなりません。これだけ「英語を話せるようになりたい」という声をよく聞くのに。ということは、口先だけで、本気で「英語を話せるようになりたい」とは思っていないということなのでしょうか?

私事で恐縮ですが、筆者は数学が大の苦手です。でも「数学ができなくて…」とは言っても「数学ができたらなあ」とは言いませんし、思いません。本気で学ぶ気がないからです笑! あ、こういう人間は不真面目な筆者だけでしょうか?

話しは逸れましたが、私たち日本人は私たち日本人が思うほど、英語に熱心ではないのかもしれませんね。

<留学すれば英語が話せるのに…?>

一方、こういう人もいます。

「私も留学したかったなあ(=留学さえすれば英語が話せるようになったのに)」。

このように言う人は、「海外生活や海外留学を経験しないと、英語が話せるようにならない」という思い込みがあるのではないでしょうか? 厳しい言い方ですが「留学すれば」「海外生活すれば」はともすれば言い訳にしか聞こえません。

たとえば海外でお世話になる現地ガイドさん。流暢な日本語を話す彼らの多くは日本に行ったことはなく、自分の国で日本語を学んで高いレベルまで習得しています。どこにいても語学は学べるということですね。

そもそもある程度英語ができなければ留学できませんし留学先の講義についていけません…。海外で日常生活もままなりません。

大げさですが、ここにも私たち日本人の英語に対する「甘さ」があるように思います。

<日本人の英語学習:3つの課題>

日本では中学校、高等学校、昨今では小学校合わせて10年程度、英語を授業で勉強しています。巷には英語教室があふれています。日本人の英語に対する学習意欲は一見とても高いようにみえます。それにもかかわらず、世界的にみた日本人の英語レベルは高いとは言えないのではないでしょうか?

なぜなのでしょう?英語を学ぶ環境は整っているのに。極論かもしれませんが、日本では1)学ぶ時間が圧倒的に少ない 2)真剣さが足りない、3)学ぶ方向性が間違っている と思われます。

 

<学ぶ時間が少ない>

国際バカロレア日本大使であり、東京インターナショナルスクールの理事長、坪谷ニュウエル郁子さんによると、語学の学習は、その言語によって脳が刺激されている時間に比例するそうです。

日本人は18歳になるまでに母国語の日本語に6万3,000〜6万5,000時間、接しているといわれているそうです。こうやって日本人は日本語を使えるようになります。ところが、英語については、日本では小学校から高校までの英語の授業は全部でわずか1,000時間弱だというのです。

これではよっぽどの語学の天才でない限り、英語を習得することはできないのではないでしょうか。

こんな中途半端な時間数で全員が英語を学ぶよりは、学ぶ目的がはっきりしたやる気のある生徒がたとえば5万時間、英語に接した方がよほど効率的かと思われます。英語教育の改革がいま一度、必要なのかもしれません。

 

<真剣さが足りない>

英語を趣味にするのはおおいに結構です。でも日本人1億2,000万人全員が英語は趣味となると、ちょっとまずいかなと思います笑。

何割かの人たちにとっては、英語は趣味ではなく義務にした方がいいのではないでしょうか?

たとえば、外交やビジネスのフロントにお出になる政治家や企業家の方々。どう考えてもこの時代、こういう方々にとっては英語は義務ですよね。英語をツールとして当たり前のように操っていただきたいと願わずにはいられません。

<学ぶ方向性が間違っている>

英語を学ぶ義務感も意欲も十分にある。でもそれが英語の試験で高得点を取ることで満足して達成感を得てしまうと、ちょっと方向性が違うかなと思います。単なる英語試験マシーンになってしまう恐れがあるからです。

日本では、TOEICなどでの高点数が様々なことに有利に働きます。就職に有利、会社の昇格に有利、などなど。それに高得点を取れば自信になるかもしれません。

でも、たとえば海外との商談で、対面で相手を会ったとき、自己紹介で「私の名前は●●です。TOEICで980点です」と言いますか? ビジネスカードに「TOEIC980点」と載せますか?

ペーパー試験での高得点が全く役に立たないとは言いませんが、生身の人間とのコミュニケーションはTOEICの「傾向と対策」で準備(場合によっては暗記?)できるものではないはずです。

そもそもこの世界は、ペーパー試験の点数だけで判断されるような(箔が付く?)単純なものではないのではないでしょうか?

 

By Acco
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ライターAccoのプロフィール
英国で経営学および開発経済学修士号取得後、ロンドンのシティ(金融街)で勤務。その後帰国し外国通信社で金融経済記者として報道に携わる。米系格付け機関、証券会社調査部で金融・経済を中心にライティング、エディティング、翻訳に従事。

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