TOEICスコアUP!オフィス改修シーンで英語力強化

TOEICリスニングでは、社内の打ち合わせ、工事日程の調整、提案書の修正といった、仕事で起こりそうな会話がよく出題されます。大切なのは単語を一語ずつ追いかけることではありません。誰が、何を心配し、いつ、何をするのかという会話の流れをつかむことです。
今回は、オフィス改修の打ち合わせを題材に、TOEICで問われやすいポイントと実務にも役立つ表現を整理します。田中さんと施工業者のリーさんの会話を通して、日程、影響範囲、依頼内容、次のアクションを聞き取る力を鍛えましょう。
まず押さえたい3つのリスニングポイント
この会話では、次の3点を意識して聞くと内容が整理しやすくなります。
- 田中さんが改修工事で最も心配していること
- 電気設備の停止作業がいつ行われるか
- リーさんが翌日の午後までに何をする予定か
TOEICの会話問題では、話題の中心となる「懸念」、具体的な「日時」、最後に決まる「対応」を問うパターンが頻出です。会話の前半、中盤、終盤に答えが散らばることも多いため、聞き取れた単語だけで早合点せず、最後まで流れを追いましょう。
オフィス改修の打ち合わせ会話
会話は、田中さんがリーさんに改修スケジュールについて少し時間があるか尋ねるところから始まります。
打ち合わせを始める表現
Do you have a few minutes to discuss the office renovation schedule?
「オフィス改修のスケジュールについて、少しお時間ありますか」という意味です。Do you have a few minutes to …? は、急な依頼になりすぎず、自然に話し合いを始められる便利な表現です。
リーさんは快諾し、更新したスケジュールと費用見積もりを持ってきたと伝えます。
I brought the updated timeline and cost estimate.
- updated timeline: 更新された工程表、スケジュール
- cost estimate: 費用見積もり
このように、会話の冒頭では話題と資料が提示されます。TOEICでは「何について話しているのか」を判断するための重要なヒントになります。
最大の懸念は業務への支障
田中さんは、改修そのものに反対しているわけではありません。最も気にしているのは、通常業務への影響です。
Our main concern is minimizing disruption during business hours.
ここでのポイントは minimizing disruption です。disruption は「中断、混乱、支障」を意味します。つまり田中さんは、「営業時間中の業務への支障を最小限にしたい」と伝えています。
続けて、田中さんは次のように確認します。
Can most of the work be done after 6:00 p.m.?
「作業の大部分を午後6時以降に実施できますか」という質問です。ここでは工事を早く終えることでも、オフィスのレイアウトを変えることでもなく、営業時間中の影響を避けることが主題です。

夜間作業は可能、ただし停電作業は週末
リーさんは、騒音が出る作業については夕方以降に予定できると答えます。
We can schedule noisy work in the evening.
noisy work は騒音を伴う作業、schedule は「予定を組む」です。改修、設備点検、ビル管理などの場面でそのまま使える表現です。
ただし、重要な条件が続きます。
However, the electrical shutdown will need to happen on a weekend.
However の後には、前の内容を制限したり修正したりする大事な情報が来やすいので、TOEICでは特に注意しましょう。夜にできる作業はあっても、電気設備の停止は週末に行う必要があるということです。
electrical shutdown は「電気設備の停止」や「停電を伴う電源停止」を指します。単に夜間に行うのではなく、週末に設定される点を聞き逃さないようにしましょう。
時間と影響を受けるフロアを確認する
田中さんは週末の停止作業に納得した上で、さらに具体的な確認をします。
Could you confirm how long the shutdown will last and which floors will be affected?
この一文には、業務上の重要情報が2つ入っています。
- how long the shutdown will last: 停止はどのくらい続くのか
- which floors will be affected: どの階が影響を受けるのか
リーさんの回答は、約4時間で、影響を受けるのは7階と8階だけというものです。
It should take about four hours, and only the 7th and 8th floors will be affected.
should take は、ここでは「およそそのくらいかかる見込みです」という意味です。また、only が入ることで、影響範囲が7階と8階に限定されていることがわかります。
さらにリーさんは、事前に案内を送ると約束します。
We’ll send a notice in advance.
in advance は「事前に」です。通知、予約、支払い、準備など、ビジネス英語で非常によく使われます。
追加依頼と提案書の修正
田中さんは、会議室と廊下に保護カバーを付けてほしいと依頼します。顧客が頻繁に訪問するためです。
Please include protective covers for the meeting rooms and the hallways since clients visit frequently.
- protective covers: 保護カバー、養生
- meeting rooms: 会議室
- hallways: 廊下
- clients visit frequently: 顧客が頻繁に訪問する
工事の会話では、作業日程だけでなく、来客への配慮や施設保護も重要な論点になります。この一文からは、田中さんが来客の導線を意識していることも読み取れます。
最後にリーさんは、提案書を修正し、翌日の午後までに承認用の最終版を送ると伝えます。
I’ll revise the proposal and send the final version by tomorrow afternoon for your approval.
ここで問われやすいのは、リーさんが明日の午後に「何をするか」です。答えは、工事をすることでも他のオフィスを訪問することでもありません。修正した最終提案書を送付することです。

TOEIC形式の3問に挑戦
会話の要点を、TOEIC Part 3を意識した設問で確認しましょう。先に答えを見ず、自分で根拠となる箇所を思い出してみてください。
問題1:田中さんの主な懸念は何か
What is Ms. Tanaka’s main concern about the renovation?
- A. 工事完了を予定より早めること
- B. プロジェクトの予算を削減すること
- C. 営業時間中の業務への支障を避けること
- D. オフィスのレイアウトを変更すること
正解はCです。 minimizing disruption during business hours が根拠です。選択肢では minimizing disruption が「業務への支障を避ける」と言い換えられています。
問題2:電気設備の停止はいつ行われるか
When does Mr. Lee say the electrical shutdown should happen?
- A. 昼休み中
- B. 週末
- C. 午後6時以降
- D. 提案書が承認された後
正解はBです。 騒音を伴う作業は夕方に予定できますが、電気設備の停止については on a weekend と明言されています。複数の時間表現が出たときこそ、それぞれがどの作業に対応しているかを分けて聞くことが大切です。
問題3:リーさんは翌日の午後までに何をするか
What will Mr. Lee do by tomorrow afternoon?
- A. 7階と8階で作業する
- B. 修正済みの最終提案書を送る
- C. 別のオフィスを訪問する
- D. 改修工事を中止する
正解はBです。 revise the proposal と send the final version by tomorrow afternoon がセットで述べられています。期限の前に何を完了するのかを確実に押さえましょう。
この会話から身につけたい頻出表現
今回のようなオフィス改修の会話では、単語単体よりも、まとまりで覚えると聞き取りやすくなります。
| 英語表現 | 意味 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| discuss the schedule | スケジュールについて話し合う | 会議、調整 |
| minimize disruption | 支障を最小限にする | 工事、システム変更、移転 |
| schedule noisy work | 騒音を伴う作業を予定する | 改修、保守作業 |
| electrical shutdown | 電気設備の停止 | 設備工事、ビル管理 |
| be affected | 影響を受ける | 日程変更、工事、障害対応 |
| send a notice in advance | 事前に通知を送る | 社内連絡、顧客対応 |
| revise the proposal | 提案書を修正する | 営業、プロジェクト管理 |
| for your approval | 承認を得るために | 書類提出、意思決定 |
TOEICリスニングで聞き逃さないためのコツ
1. 同じ話題の中にある対比を聞く
この会話には「夜にできる作業」と「週末に必要な作業」が出てきます。どちらも工事日程の話ですが、対象が違います。
- 騒音を伴う作業: evening
- 電気設備の停止: weekend
TOEICでは、こうした近い情報を並べて混乱させる選択肢がよく作られます。日時だけを記憶するのではなく、何についての日時なのかを結び付けて理解しましょう。
2. 接続語の後に集中する
However、but、although の後には、条件や例外が続きやすくなります。
今回も「夜に騒音作業はできる」と聞いて終わりではありません。その直後に「ただし、停電作業は週末」という重要な制約が加わります。接続語が聞こえたら、話の方向が変わる合図だと考えてください。
3. 最後のアクションを確実に取る
会話の締めくくりには、次に誰が何をするかが置かれがちです。メールを送る、提案書を修正する、承認を得る、通知を出すといった内容は、TOEICでも実務でも重要です。
特に by tomorrow afternoon のような期限表現は、行動とセットで覚えましょう。期限だけでなく、その期限までに完了する内容が設問の答えになります。
音声のみ、英語字幕、日本語字幕の順で練習する
この会話を学習素材として使うなら、次の順番がおすすめです。
- 音声のみで聞く
まずは全体像を取り、「誰が」「何を」「いつするか」をメモします。 - 英語字幕で確認する
聞き取れなかった箇所を確認し、disruption や shutdown などの語句を音と結び付けます。 - 日本語で意味を確認する
会話の細部、条件、依頼内容、結論を正確に整理します。 - もう一度、音声だけで聞く
今度は英文を頭の中で再生しながら、設問に答えられるか確認します。
一度で完璧に聞き取る必要はありません。会話の構造を理解してから繰り返すことで、英語が単なる音の連続ではなく、意味を持つ仕事のやり取りとして聞こえるようになります。
まとめ:文脈をつかめばTOEICリスニングは強くなる
オフィス改修の打ち合わせには、TOEICで重要な要素が詰まっています。主な懸念は営業時間中の業務への支障を抑えること。騒音作業は夕方に調整できても、電気設備の停止は週末。リーさんは修正した最終提案書を翌日の午後までに送付します。
こうした会話では、細かい単語をすべて聞き取るより、懸念、条件、数値、期限、次の対応を押さえることが得点につながります。実際のビジネスシーンでも使われる表現を、意味の流れと一緒に身につけていきましょう。

