go to shoppingは間違い
英会話で初心者の方がやってしまう典型的なミスの中に「買い物に行く」をgo to shoppingと言ってしまうというのがあります。これは正しくは、go shoppingと言います。
英会話の練習で「買い物」がよく出てくるシチュエーションなので、余計にこのミスが目立っているという印象があります。
“Go ~ing”で「~をしにいく」という表現で、”~ing”のところには何らかのactivityが入ることになります。アクティビティー”activity”というと分かりづらいかもしれないので、具体的に「スポーツ」や「レジャー」と覚えると分かり易いでしょう。
例文
I went camping last weekend. 先週末にキャンプに行った。
We went skiing together last winter. 去年の冬に私達は一緒にスキーに行った。
Bob and I will go fishing this Sunday. ボブと私はこの日曜日に釣りに行きます。
このように「キャンプ」や「スキー」、そして「釣り」といったレジャーないしはスポーツがgoの直後に~ing形になって続いています。この表現は会話では非常によく使われるので覚えてください。
それでは何故多くの人は「買い物へ行く」をgo to shoppingと言ってしまうのでしょうか?
これには二つの理由があると筆者は考えています。
理由①日本語の影響
ひとつ目の理由は、おそらく日本語「~へ」という移動の方向を表す助詞が英語の”to”と対応しているという認識が日本人の頭の中に出来上がっているせいだと思います。英語を話すときに日本語からの逐語訳で英文を発想してしまう傾向が初心者の方には顕著なので、「~へ」=”to”という図式が無意識に頭に入ってくるのではないでしょうか。
理由②”go to ~”という表現を基礎レベルで学習しているから
もうひとつの理由が、おそらく英語の最初のステップで勉強したであろうフレーズの中に”go to ~”というものがあったからではないでしょうか。例えば、中1レベルの英語のテキストには必ず、”I go to school …” とか”I go to the library…”などの例文が見られます。こうしたことから「~に行く」=”go to ~”という表現が「決まり文句」のように頭の中に定着しているのかもしれません。
何故、go to shoppingは間違いなのか
それでは何故go to shoppingは間違えなのでしょうか?これはシンプルに文法上の理由から「間違っている」と言えます。go toの後には「場所」が「名詞」として入る必要があるのです。上の例文でも、go to schoolやgo to the libraryのschoolやlibraryは場所を表す名詞ですね。
つまり、もしtoを使いたいならばgo to shoppingでなくgo to the shopping mall「ショッピングモールへ行く」とtoの後を場所を表す名詞にしてしまえば英語としは正しいことになります。
例文
I went shopping at the shopping mall near the station.
I went to the shopping mall near the station.
上記の例文ふたつは意味的にほぼ同じで「私は駅の近くのシッピングモールへ買い物に行った」という意味です。
このようにちょっとした文法上の知識を整理するだけで、英語はすっきりと正しい文に蘇ります。話す練習とともに文法の復習も繰り返してください。
by Mogu
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