「child」「kid」「boy」「girl」「baby」「infant」「toddler」「teenager」「adolescent」「youth」…
「子ども」を表現する英単語はいろいろあります。どれもが同じように見えますが、実は微妙な違いがあり、それらの使い分けがわかると、ニュースや小説などがわかりやすくなったり、また英会話や英作文で表現の幅が広がります。
今回はそんな「子ども」を表現する英単語を、その意味の違いや使い方とともにご紹介しましょう。
「child」と「kid」の違い
「child」は「子ども」という意味です。複数形は「children」。「kid」も「子ども」という意味ですが、「kid」は「child」をカジュアルにしたニュアンスです。アメリカでは「kid」の方が一般的とも言われます。ちなみに「kid」は、もともとは「子ヤギ」という意味です。
「child」や「kid」は、は生まれてから14歳か15歳ぐらいまでの子どもを指します。比較的対象範囲が広いといえます。
また、「my child」「my children」「my kid」「my kids」というように、自分の子どものことをいう場合にもよく使います。
She is the youngest child.
(彼女は末っ子です。)
I have five children.
(私には子どもが5人います。)
The parents were watching their child at play.
(その両親は自分たちの子供が遊んでいるのを見ていた。)
What kind of movies did you watch when you were a kid?
(子どもの頃どんな映画を見ましたか?)
It is my kid’s birthday today.
(今日は私の子どもの誕生日です。)
いろいろな英語の「子ども」を使いこなそう
「boy」と「girl」
男の「child」が「boy」、女の「child」が「girl」というのが基本ですが、「boy」は「child」よりやや対象年齢は広く、普通、18歳くらいまでを指します。
またたまに、「boy」や「girl」を成人男性・成人女性に使うことがありますが、これは使う側が年配の場合、あるいは非常にカジュアルな関係の場合などで、基本的にはあまり好まれません。
She is a reticent girl
(彼女は無口な少女です。)
That boy is smart.
(あの少年は賢いです。)
He is a boy of thirteen.
(彼は13歳の少年です。)
「赤ちゃん」「乳児」「幼児」に関する表現
歩き始める前の赤ちゃん・乳幼児は「baby」または「infant」と呼ばれます。「infant」はかためのニュアンスです。
また、よちよち歩きする、つまり歩けるようになった幼児は「toddler」と呼びます。
ただし、イギリス英語では「infants」で「学童」「園児」という意味になりますので注意しましょう。
Their baby began to cry.
(彼らの赤ちゃんが泣き始めた。)
The man was carrying an infant in his arms.
(その男性は腕に赤ん坊を抱いていた。)
The toddler was able to count to 50.
(そのよちよち歩きの幼児は50まで数えることができた。)
Many toddlers go through a season known as the “terrible twos”.
(多くのよちよち歩きの幼児は「いやいや期」を経験します。)
「terrible twos」は「魔の2歳児」とも表現されます。多くの子どもが、2歳くらいになると何に対しても「いやだ」と反応するようになることを示す表現です。ちなみに「horrible threes」(恐怖の3歳児)、「wonderful fours」(素晴らしい4歳児)といった表現もあります。
「teenager」「adolescent」「youth」とは?
日本語で「ティーン」と言うと「10代」と国語辞典には載っています。「10代」ですから、10〜19歳といったところでしょうか。
「ティーン」は英語の「teenager」から来ていますが、実は英語の「teenager」と日本語の「10代」は微妙に異なります。
英語の「teenager」は、13〜19歳です。13〜19までの数字を英語に直すと、13(thirteen)〜19(nineteen)と、語尾に「teen」がついていますが、この「teen」がついていることから13〜19歳までを「teenager」と呼ぶわけです。
「11歳(eleven)」と「12歳(twelve)」は、「teen」がつかないので「teenager」には含まれません。前述したように、11歳、12歳は「child」や「boy」「girl」に含まれます。
もっとも、「teenager」を日本語に訳す場合は、細かい区別をするのは難しいので、単に「10代」とすることが多いようです。
Video arcades are popular among teenagers.
(ゲームセンターは10代の若者に人気だ。)
If you were a teenager, you would not do that.
(もしあなたが10代なら、そんなことはしないだろう。)
また、だいたい12歳から18歳くらいを「adolescent」とも言い、日本語訳では「青年」「青年期の人」などとなります。「青年の」「青年期の」「思春期の」というように形容詞としても使えます。
She has an adolescent son.
(彼には思春期の息子がいる。)
15歳以上の子どもを、集合的に「the youth」(若者たち、青少年)と呼ぶこともあります。ただ、この言い方はかたい表現でもあることから、「young people」とされることが多いです。
The American culture has influenced the youth of Japan.
(アメリカ文化が日本の青少年に影響を与えました。)
まとめ
いかがでしたか?
今回は「子ども」にまつわるさまざまな英語表現と例文をご紹介しました。
単語を使い分ければ、どれくらいの子どもなのかがわかりやすくなります。英文を読む時も理解しやすく、会話をする時は表現の幅が広がります。
ぜひ、覚えみてくださいね。
byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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