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英会話上達のヒント

「wonder」のいろいろな使い方

英語の表現力がアップする「wonder」

 

確か中学生時代に「wonder」は「〜かしらと思う」という風に習ったかと思います。でも、個人的には、何十年も経った今でも、使い方がよくわからず、なかなか慣れない言葉の一つです。

今回は、あらためて、「wonder」の主な使い方を整理し、いろいろな使い方の中から6つを取り上げてみたいと思います。

 

1.I wonder+wh節:「〜かしら」「〜と思う」「〜かしらと思う」

「I wonder+wh節」で、「〜かしら」「〜と思う」「〜かしらと思う」という意味になります。好奇心や不安、疑いを持って、「〜かしら」と思うニュアンスです。

この場合の「wonder」は、物事についてダイレクトに尋ねるのではなく、遠回しに尋ねたりする時などに使います。例えば「I wonder who she is.」(彼女は誰かしら)は、「Who is she?」(彼女は誰ですか?)という疑問文と実質的には同じですが、「I wonder ~」で表現する方が柔らかい印象や響きになります。

 

なお、「wh節」というのは、「who」「what」「where」「when」「why」「how」などで始まる節のことです。それぞれ、「who(誰が〜かしら)」「what(何を〜かしら)」「where(どこで〜なのかしら)」「when(いつ〜かしら)」「why(なぜ〜なのかしら)」「how(どうやって〜なのかしら)」という意味になります。

「wh節」の中は、疑問文の形ではなく、肯定文の形です。

 

I wonder who he is.

(彼は誰かしら。)

 

I wonder what the matter can be.

(何事かしら。)

 

I wonder where she will go.

(彼女はどこに行くのだろう。)

 

I wonder when Nancy will come.

(ナンシーはいつ来るのかしら。)

 

I wonder why.

(なぜかしら。)

 

I wonder how old he is.

(彼は何歳かしら。)

 

「I wonder」を「I’m wondering」に置き換えてもOKです。

 

2.I was wondering if 主語+動詞:「〜していただけないものかと思う」

「I was wondering if ~」は、控えめに依頼する場合に使える丁寧な尋ね方です。

丁寧な依頼表現には他にもいろいろありますが、他の言い方と比べると、「Can you?」より丁寧で、「Would you please ~?」「Could you please ~?」よりは幾分カジュアルと、ネイティブの友人は話します。友達同士などで使うといいようですよ。

また、過去形を使っていても、話の内容は現在のことであることに気を付けましょう。

 

I was wondering if you could help me.

(手伝っていただけますでしょうか。)

 

上の例文の「I was wondering if you could ~」は依頼の定番表現ですのでぜひ覚えておきましょう。

 

3.I was wondering if 主語+動詞:「〜ではないかと思う」

「I was wondering if ~」は、上記2の「〜していただけないものかと思う」という意味のほかに、「〜ではないかと思う」「〜ではないかと拝察する」という意味にもなります。

 

I was wondering if there might be something on her mind.

(彼女には何か心配事があるのではないかと思います。)

 

4.I was wondering if you’d like to:「〜するのはどうでしょう」

控えめに相手の意向を聞くニュアンスの「I was wondering if you’d like to ~」は「〜するのはどうでしょう」という意味になります。「疑問符(?)」がつく場合もあります。

「you’d」は「you would」の短縮形です。

 

I was wondering if you’d like to come over for dinner tonight.

(今晩食事にいらっしゃいませんか。)

 

上記の「2.I was wondering if 主語+動詞:〜していただけないものかと思う」、「3.I was wondering if 主語+動詞:〜ではないかと思う」、「4.I was wondering if you’d like to:〜するのはどうでしょう」の「I was wondering if」の部分は、「I’m wondering if」「I wonder if」に置き換えることも可能です。

ただし、丁寧さの度合いが異なります。

丁寧度が高い順に、「I was wondering if」>「I’m wondering if」>「I wonder if」となります。

 

一般的に、英語の依頼表現においては、過去形を使うと丁寧さが増します。実際には現在のことを尋ねているにも関わらず、「was」という過去形を使うことによって「今は少々違うかもしれないけれども」といった控えめな態度を示します。

加えて、「wondering」という進行形を使うことで、決心がまだついていないようなことを暗に示し、相手に選択の自由を与えるというニュアンスを出しています。

これらのことを総合して丁寧な雰囲気を出していると言われています。

 

5.I wonder+that節:「〜とは不思議だと思う」

「I wonder+that節」で「〜とは不思議だと思う」「〜とはおかしいと思う」「〜ということに驚く」などの意味になります。

 

I wonder that they were not killed in the traffic accident.

(彼らはその交通事故でよく死ななかったものだ。)

 

6.I wonder at A/I wonder about A:「Aについて不思議に思う」

「I wonder at A」または「I wonder about A」で、「Aについて不思議に思う 」という意味になります。また「Aに驚く」という意味にもなります。「A」には名詞・名詞句が入ります。

 

I wondered at the beauty of Mt. Fuji

(富士山の美しさに驚いた。)

 

また、「I wonder about A」は、「Aについて不思議に思う」「Aに驚く」という意味に加えて、「Aについておかしいと思う」「Aについて怪しむ」「Aについて安否が気になる」といった意味もあります。

 

They still wonder about its significance.

(彼らはまだその意義について疑いを持っています。)

 

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、たくさんある「wonder」の使い方の中から、6つを取り上げてみました。まずはこの基本的な使い方をマスターしてみてくださいね。

「wonder」一語で考えるよりも、他の語と組み合わせて「固まり」として覚えてしまうのがいいのではないかと思います。

日本人にはちょっと難しく感じる「wonder」ですが、ネイティブの日常会話ではよく使われています。「wonder」の使い方を覚えれば、英語の表現力がアップすること間違いなしですよ。

 

byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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