会話の途切れを防ぐ穴埋め言葉をマスターしよう
日本語で話をしている途中で「あー」「えー」「そのぉ」「あのぉ」「ええっと」などと無意識によく言っていることはありませんか?
英語ではこのような「あー」「えー」など、会話のつなぎ文句のことを「filler」(フィラー)と言います。
英会話の時にこのフィラーを上手に使いながら話すと、ネイティブっぽくなりますよ。ぜひマスターしてみてくださいね。
ただし、使いすぎには注意。とくにビジネスシーンでは、例えばプレゼンの時などにフィラーを入れ過ぎると、話がぼんやりしてしまって、内容が聞き手に伝わりにくくなるということもあります。
適度に使って、会話を弾ませましょう。
今回はこの使えるテクニック、フィラーについてご紹介します。
たくさんあるので、9個に限定してご紹介しましょう。
1.Umm
あえてカタカナで読みにすると「アム」と読みます。
「うーむ」「えーと」「うーん」「あのー」というようなニュアンスです。
どう答えようか、言葉に詰まった時やちょっと考え込む時に使えます。
A:What do you want to eat for dinner?
B:Umm, let me think about it for a while.
A:夕飯何食べたい?
B:うーん、少し考えさせて。
2.Well
「えーと」「うーん」「そうだなぁ」「そうねー」などの意味になります。
「Umm」と同じように、どう答えようか、言葉に詰まった時やちょっと考え込む時に使えます。
A:When are you coming?
B:Well, sorry, I can’t,
A:いつ来るの?
B:うーん、ごめん、行けない。
3.Let me see
「Let’s see」とも言います。「えーと」「どれどれ」などの意味になります。
A:What are you going to do tonight?
B:Let me see… I have no particular plans.
A:Would you like to go on a date with me?
A:今晩何してる?
B:ええと、特に予定はないけど。
A:私とデートしない?
4.I mean
「つまりね」「いや」「というか〜」というような意味になります。よく使われるフレーズです。自分が話したことを、さらに詳しく、または「こういう意味なんだ」のような感じで付け加えるのが本来の使い方ですが、あまり意味なく使われることも多いです。
A:He said he always keeps his promise.
B:He is a liar. I mean, can you believe him?
A:彼はいつも約束を守る、と言ったのよ。
B:彼は嘘つきだよ。えっとつまり、彼を信じることができるかってこと。

5.So
「so」は接続詞で、「だから〜」「よって〜」というように文の前後の因果関係を示す役割をするのが本来の使い方ですが、もう少し軽く、「さてと」「ということで」といった感じでフィラー風に使うこともよくあります。
また、この「so」を使うことで、それまでの会話をまとめるような雰囲気を出す効果もあります。
A:This is all for my presentation. Thanks for listening.
B;OK, well done! So, who’s next?
A:これで私のプレゼンテーションを終わります。ご清聴ありがとうございました。
B:よかったよ。さて、次は誰?
6.Anyway
「とにかく」「それはさておき」「さて」などといったニュアンスで使われます。
これまで会話をしていた流れを断ち切る雰囲気があり、場を仕切り直す時などにも使われます。
A:Anyway, that’s all for today―have a good day!
B:Thank you! See you!
A:さて, 今日はここまで。よい1日を!
B:ありがとう、また!
7.How call this one?
「あれ、何て言うんだっけ?」「何だっけ?」「なんて言うんだっけ?」と、独り言のように自問自答する時に使うフレーズです。他にも「What is it called?」「What do you call it?」「How should I put it?」などの言い方もあります。あわせて覚えましょう。
A:Was that movie interesting?
B:How call this one? I was kind of excited but felt sad.
A:あの映画、面白かった?
B:なんて言えばいいかなあ、興奮したんだけど悲しい気分にもなったんだ。
8.Actually
元々は、「実は」「実際には」「実のところ」などの意味の副詞ですが、あまり意味なく、間を取るためにフィラーとして使われることも多い言葉です。
文末につけることもあります。
A:Do you like Italian food?
B:Actually… Yes, I like it.
A:イタリア料理は好き?
B:ええっと、ええ、好きですよ。
9.Obviously
本来は「明らかに」「言うまでもなく」「当然ながら」などの意味の副詞ですが、これも、あまり意味を持たせずに、間を取るためのフィラーとしてもよく使われます。
A:Can you help me move this weekend?
B:Obviously… I’ll help you.
A:週末、引っ越しを手伝ってくれませんか?
B:えっともちろん、お手伝いしますよ。
まとめ
いかがでしたか。今回は英会話の時に役立つ、「あー」「えー」といった会話のつなぎ文句「filler」(フィラー)についてご紹介しました。
海外の映画やテレビドラマを注意深く見ていると、今回ご紹介したフィラーをよく耳にします。中には、ご紹介したフィラーのいくつかを組み合わせて使っていたりもします。
自分の好きなものをいくつか決めておいて自然に口から出るようにしておくと、話している時の自分のリズムを保つのにも役立ちます。
ぜひ、覚えて使ってみてくださいね。
byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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