英語でサラッと言えると自慢できるかも!?
複数の動物がいる状態を、「キリンの群れ」「ゾウの群れ」など、日本語では「〜の群れ」という言い方をします。日本語の場合、どんな動物であっても、だいたいこの「〜の群れ」という言い方をしますね。
ところが、英語で「動物の群れ」や「動物の集団」を表す場合、言い方が動物の種類によって変わり、またその表現もたくさんあるのです!
しかしそう言われても、とっさにパッと思いつかない人も多いでしょう。かくゆう筆者もそうです。知り合いのネイティブの英語講師に聞いたら、「確かにいろいろあるけど、全部 “a group of〜” でいいんじゃない」という回答。動物の種類によって変わる表現はネイティブでも難しく感じるらしく、特に会話では「a group of〜」で済ますことが多いとのこと。
しかし、ニュース英語や英語で書かれた読み物などには、動物ごとに違うこの「群れ」という表現が意外と多く登場します。やはり、英語学習者としては覚えておいて損はないと思います。
そこで、今回は英語で「〜の群れ」や「〜の集団」を表す言い方を、動物の種類別にご紹介したいと思います。
a herd of + 複数形の動物
ゾウ(elephants)、シカ(deer、単数・複数で同じつづりだが、複数形の場合まれにsがつくことがある)、キリン(giraffes)、カバ(hippopotamuses)、シマウマ(zebras)、ムース(moose、単数・複数で同じつづり)、アンテロープ(antelopes)などに使われます。
I watched a herd of elephants walking across the road.
(象の群れが道を横切って歩いているのを見ました。)
A herd of giraffes went into the cave to get out of the rain.
(キリンの群れが雨宿りをするために洞窟に入った。)
Look! There is a herd of zebras over there.
(見て! シマウマの群れがあそこにいるわ。)
A herd of hippopotamuses was quietly in the water.
(カバの群れが静かに水の中にいた。)
A herd of moose is staring at us.
(ムースの群れが我々をじっと見ている。)
ちなみに「キリンの群れ」は「a tower of giraffes」とも表現されます。

a pride of + 複数形の動物
ライオン(lions)、クジャク(peacocks)に使います。
I heard that there is a pride of lions near here.
(この近くにライオンの群れがいるというのを聞きました。)
A pride of peacocks opened their feathers at the same time.
(クジャクの集団が、同時に羽を広げました。)
a pod of + 複数形の動物
イルカ(dolphins)、クジラ(whales)、アザラシ(seals)、セイウチ(walrus、複数形が「walruses」の場合もある)などに使います。
There’s a pod of dolphins coming this way!
(イルカの群れがこちらに来ます。)
A pod of whales is swimming calmly in the sea.
(クジラの群れが悠然と海の中を泳いでいます。)
There is a pod of seals on the beach.
(ビーチにアザラシの群れがいます。)
You can see a pod of walrus on this tour.
(このツアーではセイウチの群れを見ることができます。)
an army of + 複数形の動物
カエル(frogs)、アリ(ants)の群れを表す時に使います。
I heard an army of frogs croaking last night.
(昨夜、カエルの群れが鳴いているのを聞いた。)
Ywww! An army of ants is on the wall!!
(ゲッ! アリの大群が壁に!!)
a flock of + 複数形の動物
ガチョウ(geese(gooseの複数形))、ヤギ(goats)、ヒツジ(sheep、単数・複数で同じつづり)に使います。
A flock of geese was feeding in the meadow.
(ガチョウの群れが草原で餌をついばんでいた。)
I encountered a flock of goats in the mountain.
(私は山の中でヤギの群れに遭遇した。)
A dog is leading a flock of sheep.
(イヌがヒツジの群れを先導しています。)
また漠然と「鳥の群れ」と表現する時に「a flock of birds」とも言います。
A helicopter crashed after a collision with a flock of birds.
(ヘリコプターが鳥の群れと衝突して墜落しました。)
a pack of + 複数形の動物
イヌ(dogs)、オオカミ(wolves)、コヨーテ(coyotes)などに使います。
I was surprised. Because a pack of dogs barked at me.
(私は驚いた。なぜならイヌの群れが私に吠えたからだ。)
A pack of wolves appears around here at night.
(夜になるとこのあたりにはオオカミの群れが出る。)
A pack of coyotes was in a pounce position near a cat.
(コヨーテの群れが一匹のネコのそばで襲いかかろうと身構えていた。)
a school of + 魚
「魚の群れ」という時は、「a school of fish」と言います。「fish」は単数・複数で同じつづりです。「メダカの学校」と覚えるといいかもしれません(!)。
また、「a shoal of fish」という言い方もあります。
A school of fish is swimming.
(魚の群れが泳いでいます。)

まとめ
いかがでしたか?
「〜の群れ」の英語表現は他にもまだまだたくさんありますが、今回はその中から、「a herd of」「a pride of」「a pod of」「an army of」「a flock of」「a pack of」「a school of」をご紹介しました。
最初に書きましたように、「a group of」で済ませてしまうこともできますが、これらを知っていると表現が豊かになりますし、ニュース記事などに出てきた時にとまどいません。
なお、例文を見ていただければおわかりになるように、これらは文法的には単数形として扱われるのが正しいということになっています。しかし、日常会話では複数形として話す人もいるようです。
また、どのような動物がどのように群れているのかを確認したい時は、googleの検索で調べた後、「画像」をクリックすると写真が出ますので、よく理解できますよ。
byあいんちゅ
(同じライターの別の記事を読む)
ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

ご協力よろしくお願いします。
(1分で完了 お名前・メルアド不要)