英語はネイティブに習うべきか?
こんにちは。
みなさんは初めて英語を学び始めたときの先生を覚えていますか?
筆者は日本人の先生でした。中学校の授業でごくごく普通に英語を学び始めましたから。
昨今、中学校、高校、中には小学校でも英語ネイティブの先生がいるところが少なくないようですね。英語を学ぶには、先生はやはりネイティブの方がいいのでしょうか?
個人的な見解ですが、「どちらでもかまわない」と思います。要は①先生が英語ネイティブか否かではなく、先生のクオリティが高いかどうか、そして②その先生に何を求めるか だと思うからです。
話しが飛んで恐縮ですが、英語が世界で最も話されている言語のひとつ ということは周知の事実です。ちなみに、世界で最も話されている言語というと、英語、中国語(北京語)、ヒンディー語、スペイン語、フランス語の5つがいつも上位にあがるようです。
そして、英語が他の4言語と違うのは、英語を第二言語として話す人の割合が他の4言語に比べて大きいということです。
ということは、英語ネイティブとは広い意味で、英語を母国語とする人と、英語を第二言語とする人 と言えます。
英語を学ぶ際、英語を母国語とする“純粋な英語ネイティブ”の先生でなければ絶対にだめ!とこだわる人もいるでしょうし、英語を話せる先生で上手に教えてくれるなら何の問題もない と思う人もいるでしょう。これは学ぶ側の選択の自由ですね。
筆者個人は中学校の授業で日本人の英語の先生に習い、高校の授業でも日本人の先生に習いつつ外部の英会話教室で英語ネイティブの先生に習いました。同時に語学教材で自分で学習もしました。
その時点では、英語は日本人の先生か“純粋な英語ネイティブ”の先生の2つしか選択肢を知りませんでした。
<3つ目の選択肢: “英語ネイティブ”>
その後、20代前半でポルトガルのリスボンに1年生活する機会がありました。リスボン大学の外国人コースでポルトガル語を学びましたが、意外にも英語力も同時に鍛えられました。世界中から来ている他の外国人学生とポルトガル語、英語の両方でコミュニケーションをとったからです。
なかでもオランダ人、ベルギー人、ドイツ人、米国人の友達とは、勉強したり街を歩いたり誰かの家に集まったりと、5人でいつも一緒でした。
そんななかで英語に関しては、正しい言い方や言葉、表現は米国人の英語、ヨーロッパらしいブリティッシュ・イングリッシュに近い端正な発音はオランダ人、ベルギー人、ドイツ人の英語を聴いて身につけたように思います。
そう、英語ネイティブでない人たちからも英語を学んだのです。特にオランダ人の友達などは、オランダ語を話さない限り英語ネイティブと間違えるほど完璧な英語を話しました。
ちなみにヨーロッパの人は3カ国語ぐらい話すのは当たり前。ご存じでしょうがスイス人は、フランス語、ドイツ語、ロマンシュ語の3つが母国語といいます。
くだんのオランダ人の友達は「私の弟はできそこないで、外国語ができない」と言い、私たちが「え?そうなの?」と言うと、「そう。英語ぐらいしかできないのよ」と答えました。オランダでは、英語は外国語のうちに入らないようです笑。
そうなると、オランダ人は“純粋な英語ネイティブ”ではありませんが、立派な“英語ネイティブ”と言えないでしょうか。
ヨーロッパ人の英語に関して、もうひとつ忘れられない思い出があります。
デンマーク人の友達の家に遊びに行ったときのこと。その友達と家族とみんなでテレビを観ていたら、カリフォニアの某有名ビーチのニュースになりました。
水着姿の美男美女が行き交うなかで、ある金髪の若い女性がインタビューを受けている映像になりました。
「I love it here! Just fantastic!」と彼女が言ったとたん、それを聞いた友達も家族も間髪入れずに、口ぐちに「She is Swedish!」とちょっとバカにしたように言ったのです。
デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの北欧人は、筆者からすれば英語達者で、オランダ人と同じくほぼ英語ネイティブですが、同じ北欧人同士では、微妙なアクセントや発音で北欧らしいクセがわかるようなのです。
「なんでスウェーデン人ってわかるの?!」と尋ねたところ、「it’s obvious!」。
なんでも「fantastic(ファンタスティック)」の「ンタス」の部分が弾むような発音で、スウェーデン人特有のアクセントとのことでした。そんな違い、わからない~! なのですが、スウェーデン語を聞くと、確かに弾むような抑揚のある言葉ですね。
いずれにしても、スウェーデン人の“英語ネイティブ”の先生から英語を学ぶことには何の問題もないと思います。くだんのデンマーク人の友達のように「fantastic」の発音がどうしても気になるなら話しは別ですが笑。
<英語ネイティブの国なれど…>
筆者は5年間、ロンドンにいました。正に英語ネイティブの国です。この場所であれば安心して英語を身につけることができますね? なのですが、注意が必要です。確かに正真正銘、英語ネイティブの国ですが、ここにはクイーンズ・イングリッシュからコックニー(いわゆるロンドン訛り)様々な英語が存在します。
英国では“どの”英語を身につけたいかきちんと決めないと面倒なことになります。これについてはまた別の記事で書きますが、英語ネイティブにも色々な種類があるということは認識しておいた方がよさそうです。
By Acco
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ライターAccoのプロフィール
英国で経営学および開発経済学修士号取得後、ロンドンのシティ(金融街)で勤務。その後帰国し外国通信社で金融経済記者として報道に携わる。米系格付け機関、証券会社調査部で金融・経済を中心にライティング、エディティング、翻訳に従事。
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