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明解!不定詞と動名詞の違い

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目次
  1. 「〜すること」不定詞、動名詞の違いはどこ?
  2. 不定詞と動名詞の違い
    • ○ like to,  ○ like -ing.
    • ○ hope to-,  × hope -ing
    • ○ give up -ing,  × give up to-
  3. 不定詞は「これからすること、まだしてないこと」
  4. 動名詞は「進行中のこと、もうやったこと」
    • Nice to meet you  vs.  Nice meeting you
  5. まとめ

「〜すること」不定詞、動名詞の違いはどこ?

 

<to+動詞の原形>で表す不定詞(※名詞的用法のみ)、<動詞-ing>で表す動名詞、学校ではどちらも「〜すること」と習った方が多いと思います。

同じ「〜すること」という日本語訳ですが、動詞によって目的語に不定詞しか取れない、動名詞しか取れないものがある、と習ったのをうっすらと覚えている方もいるのではないでしょうか。

今日は、両方とも「〜すること」で表すために間違えやすい、不定詞と動名詞の違いをご紹介していきます。

 

 

不定詞と動名詞の違い

不定詞(※名詞的用法のみ)と動名詞は、両方とも名詞として働きます。

不定詞と動名詞の違い、それはそれぞれが持つイメージにあります。

それでは、具体的に見てみましょう。

○ like to,  ○ like -ing.

たとえば、

「私は泳ぐことが好きだ。」という文では、不定詞、動名詞を同じように使います。

 

I like to swim.

I like swimming.

ネイティブスピーカーにとっては、微妙にニュアンスの違いを感じるようですが、明確に分けて使うほど大きな違いはなく、ほぼ同じように使われています。

○ hope to-,  × hope -ing

ところが、

「またあなたに会えたらいいな。」

 

○ I hope to see you again.

× I hope seeing you again.

 

この場合、不定詞しか使えません。

○ give up -ing,  × give up to-

反対に、

「お父さんはタバコをやめた。」

 

○ My father gave up smoking.

× My father gave up to smoke.

 

この場合、動名詞しか使えません。

 

なぜでしょうか? 実は、不定詞と動名詞にはそれぞれが持つ意味のイメージがあります。ネイティブが不定詞と動名詞を使うとき、彼らは無意識にそれぞれのイメージを使い分けているのです。

不定詞は「これからすること、まだしてないこと」

不定詞は「これからすること、まだしてないこと」といった未来志向のイメージを持っています。

そのため、未来に起こる、行うことを表す動詞と共に使われることが多いのです。不定詞は、これから起こることなので、なんとなく曖昧な、ぼんやりとしたニュアンスがあります。たとえば以下のような動詞は、不定詞とセットで使われます。

 

・want   したい

・need   する必要がある

・wish   願う

・hope   望む

・plan   計画する

・expect  予期する

・offer   申し出る

・decide  決める

 

動名詞は「進行中のこと、もうやったこと」

動名詞は「進行中のこと、もうやったこと」躍動感のある現実を表します。

動名詞は、いま実際に動いているような、リアルな、生き生きとしたイメージを持っているのです。

そのため「進行中のこと、もうやったこと」を表現するときに使う動詞と相性が良いのです。

 

・mind   気にする

・enjoy   楽しむ

・give up  諦める

・admit   許す

・avoid   避ける

・finish   終える

・escape   逃げる

・put off   遅らせる

・stop   やめる

・deny   否定する

 

Nice to meet you  vs.  Nice meeting you

不定詞、動名詞の違いがよくわかる表現を見てみましょう。

 

Nice to meet you.  「はじめまして」「お会いできて光栄です」

Nice meeting you.  「お会いできてよかったです」

 

Nice to meet you. は、出会ったばかりで使う表現です。まだ相手のことをよく知らない時に使うので、不定詞の持つ「これからすること」をよく表していますね。

 

Nice meeting you.は、別れ際に使う表現です。なので、実際に知り合いになった直後なので、「進行中のこと、もうやったこと」を表す動名詞が使われるのがしっくりきます。

 

まとめ

このように、不定詞と動名詞は「〜すること」と同じように訳されることが多いですが、それぞれの持つイメージに違いがあります。

 

不定詞=これからすること、まだしてないこと →未来志向でぼんやりと曖昧なイメージ

 

動名詞=進行中のこと、もうやったこと →現実にあることで、リアルな躍動感があるイメージ

 

ニュアンスの違いを理解できると、自分が英語を話す時にも、自信を持ってその表現を使うことができます。

これから英語に触れる中で、特に海外映画やドラマなどで、不定詞と動名詞を使う表現を見つけたら、ぜひそれぞれのイメージを当てはめて、意味を想像してみてください。登場人物の心情をよりリアルに感じることができますよ!

 

 

By Eli
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執筆担当 阿部担当講師  阿部 毅(TOEIC985点)