I wonder の意味と使い方
ネイティブはよく使っているのに、日本人の英語学習者がうまく使いこなせていないフレーズがいくつかあります。「wonder」という言葉もその一つではないでしょうか。
「I wonder」は日本語にしにくいのですが、実はとても便利な表現です。今回はこの「I wonder」というフレーズの主な使い方をご紹介しましょう。
「〜かしら」「〜かな」「〜だろうか」の意味の「I wonder+wh節/if節」
「I wonder」に「when、where、who、what、why、whether、how、if」などで始まる「wh節」もしくは「if節」をつけると「〜かしら」「〜かな」「〜だろうか」という意味になります。好奇心や不安、疑いを持って話す時によく使います。特に誰かに直接質問をしたり、お願いをしたりしているわけではありません。「wh節」の中は疑問文ではなく平叙文の形です。平叙文には肯定文と否定文があります。
I wonder what he ate.
(彼は何を食べたのかしら。)
I wonder why she’s so angry.
(彼女はどうしてあんなに怒っているのだろうか。)
I wonder what his parents think of me.
(彼の両親は私のことをどう思っているのかしら。)
I wonder how many people will come tonight.
(今夜はどのくらいの人が来るのかしら。)
I wonder why.
(どうしてなのかな。)
I wonder what’s going on.
(いったい何が起こっているんだろう。)
I wonder if I can do this.
(私にはこれができるかな。)
I wonder if anyone can read this letter.
(だれかこの手紙を読むことができないだろうか。)

「控えめな依頼」を意味する「I was wondering if〜」
「I was wonder+if節」で、「〜していただけないものかと思う」という控えめな依頼や丁寧なお願いを表現します。ここでの「if」は「もし〜」という意味ではありません。「〜かどうか」という意味になります。「if」と同様に「〜かどうか」を意味する「whether」と置き換えることができます。
「I was wondering ~」という風に、文法的には過去進行形が使われていますが、過去のことを言っているのではありません。今、もしくはこれからのことについて話しています。
また、「if節」の中には助動詞「could」が来ることが多いです。
I was wondering if I could ask you a question.
(一つ質問してもよろしいでしょうか。)
I was wondering if I could take a vacation next week.
(来週、休暇をいただきたいのですが。)
I was wondering if I could return this shirt which I bought yesterday.
(昨日買ったこのシャツを返品させていただけませんか。)
I was wondering if you could tell me the way to the bank.
(銀行への道を教えていただけませんか。)
I was wondering if you could lend me some pens.
(ペンを何本か貸していただけませんか。)
I was wondering if you could help me.
(ちょっと手を貸していただければと思っているのですが。)
「I was wondering if you could〜」は、「〜してくれますか?」という「Can you〜?」や「Could you〜?」をとても丁寧にした表現です。ちょっと長いですが、「I was wondering if you could〜」という固まりで覚えておくと便利です。「could」は助動詞ですので、「could」の後には動詞の原形がきます。
・現在進行形の「I’m wondering if」と現在形の「I wonder if」
「I was wondering if」の代わりに「I’m wondering if」や「I wonder if」という形も使えます。ただし、「I was wondering if」>「I’m wondering if」>「I wonder if」の順で丁寧さは薄らぎます。
また現在形の「I wonder if you could help me.(ちょっと手を貸してくれないかな)」はほとんど断る余地のない命令に近くなることもあります。
I am wondering if you could help me with my cooking.
(料理を作るのを手伝ってもらえないかな?)
I wonder if you could do me a favor.
(ひとつ頼み事をきいてもらえるかな?)
「〜とは不思議だと思う」「〜ということに驚く」という意味の「I wonder+that節」
「I wonder+that節」で、「〜とは不思議だと思う」「〜とはおかしいと思う」「〜ということに驚く」などの意味です。「that」は省略できます。
I wondered (that) my dog won the first prize.
(私の犬が1位になったのに驚いた。)
I wonder (that) he was not killed in the traffic accident.
(彼はその車の事故でよく死ななかったものだ。)
まとめ
いかがでしたか?
さまざまな意味がある「I wonder」。これを使いこなせれば、自然な英会話に一歩近づけますよ。ぜひ、実践してみてください。
byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。
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