学校で赤っ恥?「Selfish fish」と答えてしまった少年が覚えた shellfish と selfish の違い

shellfish と selfish。音が少し似ているこの2語は、意味がまったく違います。
ひとつは海にいる生き物のこと。もうひとつは、自分のことしか考えない人のことです。海洋生物の専門家を夢見るレオの、かわいらしい聞き間違いから、この違いをしっかり覚えていきましょう。
海の生き物が大好きなレオ
レオは8歳。将来は海洋生物の専門家になりたいと考えている、好奇心いっぱいの男の子でした。
海の生き物についての知識を集めたり、魚の絵を描いたり、大人が思わず笑顔になるような質問をしたりするのが大好きです。そんなレオにとって、海の世界はまだまだ発見だらけでした。
ある日、先生が翌日の授業についてこう伝えます。
「明日は shellfish について勉強します」
ところが、レオは shellfish という単語を聞いたことがありませんでした。そして、耳に入った音を別の単語として受け取ってしまったのです。
「魚が selfish って、どういうこと?」
レオが聞き取ったのは shellfish ではなく、selfish fish でした。
つまり彼の頭の中では、「自分勝手な魚」という意味になっていたのです。レオは友だちのミナに、真剣な顔でたずねました。
「どうして魚が selfish なの? 海をみんなで分けてくれないのかな?」
ミナは一瞬きょとん。けれどレオは本気です。海の生き物が好きだからこそ、「自分だけで貝殻を取っておく魚」がいるのかもしれないと心配になってしまいました。
夕食の席でわかった聞き間違い
その日の夕食でも、レオの心配は消えません。お母さんに「魚は selfish になれるの? 貝殻を独り占めするの?」と質問します。
お母さんは少し驚きながらも、すぐに理由に気づきました。
「それは selfish じゃなくて、shellfish のことじゃない?」
shellfish は、カニ、ロブスター、エビ、ハマグリやアサリのような、海にいる甲殻類や貝類をまとめて指す言葉です。カキも shellfish の仲間です。
「つまり、失礼な魚のことではないんだね」とレオ。ようやく勘違いに気づいて、少し頬を赤くしました。

selfish と shellfish の意味を整理しよう
Selfish: 自分のことしか考えない
selfish は、「自分勝手な」「利己的な」という意味の形容詞です。
自分の望みばかりを優先して、ほかの人の気持ちや都合を考えない態度を表します。単語の中心にある self は「自分」。だから selfish には、「自分のことばかり」というイメージがあります。
Shellfish: 貝類・甲殻類などの海の生き物
shellfish は、貝や甲殻類などを指す名詞です。代表的なものには、次のような生き物がいます。
- crabs: カニ
- lobsters: ロブスター
- shrimp: エビ
- clams: ハマグリやアサリなどの二枚貝
- oysters: カキ
shell は「殻」、fish は「魚」という単語ですが、shellfish は単純に「殻のある魚」という意味ではありません。エビのように、普段は魚とは呼ばない生き物も含まれます。
授業で飛び出した、あまりにも真剣な質問
翌日、レオは授業で手を挙げました。
「shellfish は selfish になることがありますか?」
教室は一瞬しんと静かになり、それからミナがくすくす笑い始めます。やがてクラス全体が笑いに包まれ、先生まで笑ってしまいました。
でも先生は、レオの質問をからかうだけでは終わらせませんでした。
「いい間違いだね、レオ。shellfish は selfish ではないよ。ただの shellfish です」
レオはほっとして、「じゃあ海には失礼な魚がいっぱいいるわけじゃないんだね」と安心します。先生の答えは少しユーモラスでした。
「たいていはね」
間違いは、忘れない学びになる
レオにとっては少し恥ずかしい出来事でした。でも、この勘違いのおかげで、shellfish と selfish の違いはもう忘れられない言葉になりました。
間違いは、英語を覚えるための強いきっかけになります。意味を取り違えたときこそ、「なぜそう聞こえたのか」「本当はどんな意味なのか」を確かめれば、単語が記憶に残りやすくなります。
レオはその後、同じ聞き間違いをしそうな人に、こんなふうに伝えるようになりました。
- shellfish は海にいる
- selfish は悪い気分や態度に関係する
海にいるのは shellfish。自分のことしか考えないのは selfish。たった1つの聞き間違いから生まれたこの覚え方なら、もう迷いません。
英語は、完璧に聞き取れなかった瞬間にも学びがあります。レオのように「どういう意味だろう?」と素直に質問することが、言葉を自分のものにする一番の近道です。

