- 英語は「語順」が重要な言語です
- 英語の語順ポイント1 「英語のSV感覚」(目次へ)
- 英語の語順ポイント2 「後置修飾」(目次へ)
- 語順は特にアウトプットで重要!
- ワードオーダー(語順)まとめ(目次へ)
英語は「語順」が重要な言語です
解説をすると、wordが「単語」を意味しています。そして、orderには「注文」「命令」「秩序」「順序」などの意味がありますが、ここでは最後の「順序」の意味で使われています。
「SV感覚」と「後置修飾」
皆さん、英語の「語順マスター」を目指して本章を読み進めてください。
英語の語順ポイント1 英語の「SV感覚」
SV感覚とSVの続き
SVに意味を付け足していく感覚
5文型をスピーキングに活かす
動詞に何を使うかで次にくる要素が決まる
文が複雑になっても「SV感覚」で相手に伝えていく
初心者ほど「SV感覚」を徹底させる!
英語の語順ポイント2 「後置修飾」
「関係代名詞」
「現在分詞」
「過去分詞」
「関係副詞」
「不定詞」
「前置詞に導かれた句」
英語の語順ポイント1 「英語のSV感覚」(目次へ)
端的に表現すると、日本語では動詞が文末に来るのに対して、英語では動詞が主語の直後に来るというものです。
例えば、次の日本語の文と英語に訳した文を比較してみましょう。
「私は昨日友達と一緒に東京ディズニーランドへ行った。」
I went to Tokyo Disneyland with my friends yesterday.
でも、英語では主語の”I”が文頭なのは日本語と同じなのに、動詞の”went”が主語の直後に来ているところが日本語と違うわ。
これが英語と日本語の「語順」の違いなんですね!
sv感覚とsvの続き
第1文型 SV
She smiled.
「彼女は微笑んだ。」
これはSVだけからなる第1文型と呼ばれるものです。
でも、英語でもっと複雑なことを言いたかったら、SVだけでは当然足りませんよね?
ここでも「語順」を意識することが英語という言語の特徴となります。さらに詳しく見ていきましょう。
svに意味を付け足していく感覚
「彼女は私に微笑んだ。」
と言いたければ、
She smiled at me.
She smiledの後にat meを付け加えればいいです。
「彼女はかすかに微笑んだ。」
と言いたければ、
She smiledの後にfaintlyを付け加えて
She smiled faintly.
と言えばいいのです。
つまり、SVという語順をしっかり掴んでしまえば、あとはそれに意味を付け加えていく感覚ということですね。
5文型をスピーキングに活かす
第1文型 S V
第2文型 S V C
第3文型 S V O
第4文型 S V O O
第5文型 S V O C
どんなに簡単な英語の文も、どんなに複雑な英語の文も5文型のどれかに含まれます。そして、この5文型も英語が「語順」の言語であることを明確に示すものなのです。
それでは第1文型はすでに見ているので、ここでは第2文型以降を具体例で見ていきましょう。
第2文型 S V C
SVCならS=Cの関係が成り立つ文構造です。
She is (SV)と言って、tiredと付け足せば、
She is tired.
My father is (SV)と言って、a doctorと付け足せば、
My father is a doctor.
このSVCという「語順」を覚えてしまいましょう。
これこそ、英語が「語順」の言語であるからこそ可能なことなんです。
動詞に何を使うかで次にくる要素がきまる
だから、
He is…
とか
She is…
と始めた後には形容詞や名詞が来ることが非常に多いのです。
それでは、また順をおって見ていきましょう。
第3文型 S V O
今度は、動詞がuseだったらどうでしょう。
She uses…
He uses…
このusesの後には当然、使うものが来ますよね。
ではknowだったら?
She knows…
He knows…
こんどはknowsの後に知っていた内容が続くはずです。
She uses this computer.
「彼女はこのパソコンを使う。」
とか
He knows something interesting.
「彼は何か面白いことを知っている。」
が完成した文になりますね。
be動詞以外の動詞を「一般動詞」と言いますが、一般動詞のあとにこうして名詞が続く文を第3文型といいます。
第3文型はSVOという語順だと覚えてしまいましょう。
第4文型 S V O O
She gave…
He showed…
と言ったらどうでしょうか?
「~に」の部分には何かをあげたり見せたりする「相手」が入ります。
「~を」の部分には、「あげるもの」や「見せるもの」が入ります。
つまり、gaveやshowedが使われた時点で、
She gave me that bag.
「彼女は私にあの鞄をくれた。」
He showed us his pictures.
「彼は私達に彼が描いた絵を見せてくれた。」
このような第4文型がくることが予想できるのです。
繰り返しになりますが、こうして動詞によって次の展開が予想できるということは実際のコミュニケーションでは非常に大きなメリットです。
文が複雑になっても「sv感覚」で相手に伝えていく
第5文型 S V O C
例えば、
She made…
とSVだけ言っても、
She made dinner. なら第3文型
She made me dinner. なら第4文型
She made me angry. なら第5文型
となってしまいます。
先に挙げた例文
She made me angry.
意味は「彼女は私を怒らせた。」ですが、O=me C=angryですね。つまり、「私」が「怒った」状態になっているのです。ここでも「語順」は大切です。例えば、angry meと語順を逆転させると意味が通じません。
次の例文はどうでしょう。
My mother made me study English harder.
今度は、My mother madeというSVの後に、me study English harder.という要素が来ています。
文全体の意味は「私の母は私に英語をそれまで以上に一生懸命勉強させた。」ですが、SV以降の部分me study English harder.は「私が英語をそれまで以上に一生懸命勉強した」という主部と述部をもった意味の塊になっています。
つまり、第5文型というのは、SV感覚が二つ入った文と言えます。
初心者ほど「sv感覚」を徹底させる!
繰り返し見てきたように、これは英語が語順で意味が決まる言語だということと深く関係しています。
英語の語順ポイント2 「後置修飾」(目次へ)
「関係代名詞」
例文
I know the girl who was waiting in front of the gate.
「私は門の前で待っていた女の子を知っています。」
ただ、関係代名詞はややフォーマルな言い回しなので、日常会話ではそれほど頻繁に使われるものではありません。
「現在分詞」
先に挙げた例文を「現在分詞」を使って以下のように書き換えることができます。
I know the girl waiting in front of the gate.
これは上の関係代名詞whoを使った文と同じ意味です。そしてthe girlがwaiting in front of the gate.という意味の塊で後ろから修飾されているという部分も共通しています。
「過去分詞」
I have a lot of books written in English.
「私は英語で書かれた沢山の本を持っています。」
この文では、a lot of booksという名詞の塊が、後ろから過去分詞writtenに導かれた意味の塊で修飾されています。
それでは「現在分詞」と「過去分詞」の違いは何ですか?
日本語の「~書かれた」という訳から分かるように過去分詞というものの本質は「~される」という受動の意味にあります。現在分詞との使い分けに注意しましょう。
また、この過去分詞の文を関係代名詞を使って書き換えることも可能です。
I have a lot of books which are written in English.
です。
which以下が後ろから前のa lot of booksを修飾していますね。
関係副詞
関係副詞は関係代名詞の親戚のようなものです。ここでは語順をテーマに「後置修飾」というポイントに焦点を絞っているので、関係代名詞と関係副詞の違いについては細かく触れません。
例文
I know the reason why he was absent from the meeting today.
「私は今日彼が会議に欠席した理由を知っています。」
「不定詞」
不定詞の3種類の用法(名詞的、形容詞的、副詞的)があります。その中で形容詞的用法が必ず後置修飾で直前の名詞を修飾します。
例文
I don’t have any interesting topics to talk about today.
「私は今日話す面白い話題がありません。」
この文ではtopicsが後ろからto talk aboutで修飾されています。
例文
I have something to tell you.
「あなたにちょっと話があります。」
この文ではsomethingが後ろからto tell youで修飾されています。
「前置詞に導かれた句」
例えば、
That girl with long hair is my little sister.
「あの長い髪の女の子は僕の妹だよ。」
この文ではwith(前置詞)+long hair(名詞)が後ろから直前のThat girlを修飾しています。
もう一つ例文を見ましょう。
例文
The English textbook on the desk is not yours.
「机の上にある英語の教科書はあなたのではありません。」
この文ではon(前置詞)がthe desk(その机)と意味の塊を作って、後ろからThe English textbookを修飾しています。繰り返しになりますが、こうしたちょっとした部分にも日本語と英語の語順の違いがでることにもっと敏感になってください。そうすることで英語の感覚が鋭くなってきます。
語順は特にアウトプットで重要!
ワードオーダー(語順)まとめ(目次へ)
これは意識的に変えていかないと直りませんね?そして、練習して慣れていくことで最終的には身体に染みついてくるのかなと思います。
by Mogu
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