Where are we flying now?
前回はホームステイ直前で成田空港に到着したところまでお話ししました。今回はそのつづきです。(前回の投稿)
英検準2級がなかった時代
当時(1980年代後半)の私の英語力はどうだったかというと、英検の3級しかもっていなかったと思います。高1で英検3級なので、極めて平均的な英語力だったのではないでしょうか。
当時は英検に準2級がまだ出来ていない頃で、「3級と2級は結構差があるぞ」というのが一般的な認識でした。英検に準2級ができたのは、私が二十歳を超えてからのことで準2級新設のニュースを聞いた時は「ああ、やっとあの格差が埋まるのか」と思った記憶があります。
なので、当時の私からすると英検1級合格なんて神の領域で、それは英語を極めたレベルなのだろうと妄想を抱いていました。今、自分は英検1級を持っていますが神の領域なんてとんでもない。まだまだ勉強しなければいけないレベルです。
漠然としたアメリカへの憧れ
それはさておき、当時から英語にはそれなりの興味をもっていたのは、その時の世界情勢なんかも関係していたのかと思います。東西冷戦構造というのがまだあってアメリカとソ連がにらみ合っていた時代です。「ランボー」だとか「トップガン」だとか、ハリウッド映画もメガヒットを連発していました。それらの映画では当然ながらアメリカは「正義」として描かれているのです。
アメリカに対する漠然とした憧れがあったのでしょうね。生まれ育った街が米軍基地のある横須賀だったので身近に感じてはいたのですが、それでもアメリカ本土というのは遠い異国で凄い国なんだ、という漠然としたイメージを持っていたと思います。

スチュワーデスもいつの間にか死語ですね
そんなこんなで、いざアメリカへ行く飛行機に搭乗となります。航空会社はノースウエスト航空だったと記憶しています。そうです、アメリカの航空会社だったので客室乗務員もアメリカ人女性ばかりでした。そういえば当時は「スチュワーデス」という言い方が一般的でしたね。女性がなりたい職業の上位に常にランクインしていましたが、最近では聞かなくなった言葉です。
たしかフライトはボストンまでの直行便で10時間くらいあったでしょうが、ドキドキして一睡もできなかった記憶があります。同行していた他のメンバーも似たり寄ったりで、機内の消灯時間が過ぎても何人かで機内後方のトイレの前あたりに集まって窓の外を眺めながら談笑していました。
意を決して英語を使ってみるも
そう、この時も「よし、実践で英語を使ってみるぞ」と思ってアメリカ人の客室乗務員に英語で話しかけたことを覚えています。たしか事前に購入しておいた「海外旅行で使える英会話集」的なものの「機内編」に載っていたフレーズをそのまま使った記憶があります。
正確には覚えていませんが、”Where are we flying now?”とかだった気がします。これでも「よし、英語を話すぞ」という意思決定のもとに放ったフレーズでした。話しかけた客室乗務員の答えは”Ocean”だったか”Pacific Ocean”だったかはっきり覚えていませんが、「一言」だったのははっきり記憶しています。
意を決して話した英語が、
Q「今どこを飛んでいるのですか」
A「海です」
なので、内容的には本当に間の抜けた話です。でも、始めは皆こんなレベルから英会話を上達させていくものなので、初心者の方は安心してくださいね。
つづく
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