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そのまま使うと意味が違う、気をつけたいカタカナ英語

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よく知られているけれども、実は誤解しているかも!

 

日本語には英語をそのままカタカナにしたものがたくさんありますが、その中には元の英語の意味とかなり意味が違うものがあります。

もしそのまま英語で使うと意味が通じなかったり、誤解されたりするものもありますので、注意が必要です。

今回はそのように、よく知られているけど実は誤解されている英語の中から、「ナイーブ」「リフォーム」「ピックアップ」「ハイウエイ」「チャンス」「チャレンジ」「リニューアル」「ユニーク」「マニア」について解説したいと思います。

 

ナイーブ

日本語の「ナイーブ」は、「物事に感じやすく繊細な」「傷つきやすい」のような意味で使われることが多く、それほどネガティブな意味を感じさせません。しかし、英語の「naive」はかなりネガティブなイメージです。形容詞として、「世間知らずの」「単純な」「だまされやすい」「お人好し」といった意味で使われることが多いです。繊細な人だと思って「You are naive.」などと言うと相手は怒り出すかもしれませんので注意しましょう。

ちなみに、日本語の「ナイーブ」のような「繊細な」「傷つきやすい」などの意味を英語で言う場合は「sensitive」などを使うといいでしょう。

 

They thought they could do it, but they were too naive.

(彼らはそれができると考えていた。しかし彼らは考えが甘かった。)

 

リフォーム

古くなってきた家をきれいに改装したりすることを日本語で「リフォーム」と言います。しかし英語の「reform」には家を改装するなどの意味はありません。「reform」が名詞として使われる場合は「改革」「改良」「改善」、動詞として使われる場合は「〜を改善する」「〜を改正する」などの意味になります。法律や政策などについて語る場合によく使われます。

 

We don’t need a radical reform of the constitution.

(憲法の抜本的な改革は必要ありません。)

 

日本語で言うところの「(家などを)リフォームする」にあてはまるのは、「renovate」「remodel」などになります。

ピックアップ

日本語で「好きなものをピックアップしなさい」などと使われる「ピックアップ」は、英語では「pick out」と言います。英語の「pick up」は、「拾い上げる」「(車などで)迎えに行く」などの意味になります。

 

I came to pick you up.

(私はあなたを迎えに来ました。)

 

ハイウエイ

日本語で「ハイウエイ」と言うと、「高速道路」を意味することが多いですが、英語の「highway」には日本語のような「高速道路」の意味はなく、「主要幹線道路」のことを指します。英語で「高速道路」と言いたい場合は、アメリカ英語で「expressway」「freeway」、イギリス英語では「motorway」などと言います。

 

Don’t burn up the highway.

(幹線道路をものすごいスピードで走らないこと。)

 

チャンス

「チャンス到来!」「これはチャンスだ!」と、「チャンス」は日本語だと「好機」という意味で使われますが、英語の「chance」はこれと全く同じではありません。「chance」にも「好機」という意味はあるのですが、使い方に注意しなければなりません。

例えば「take a chance」というフレーズは「チャンスをつかむ」ではなく、「一か八かやってみる」「リスクを冒す」といったネガティブな意味で使われるのが基本です。

 

I’ll take a chance on this.

(これに賭けてみる。)

 

「take」を使わない場合でも、英語の「chance」は「可能性」「見込み」「勝算」「勝ち目」などの意味で使われることが多いです。

 

It is a fifty-fifty chance.

(それは五分五分の見込みです。)

 

チャレンジ

日本語では「英検1級にチャレンジする」「コンテストに挑戦する」などと言いますが、英語の「challenge」を動詞として使う場合は、「〜に挑戦する」という意味では物を目的語にすることはできません。

物が目的語の場合、「challenge」は「〜に異議を唱える」という意味で使われることが多いです。

 

He challenged the plan.

(彼はその計画に異議を唱えた。)

 

この場合は、「彼はその計画に挑戦した」のではありませんので注意が必要です。

 

ただし人を目的語にすることはできます。

 

She challenged George to a game of shogi.

(彼女はジョージに将棋の勝負を挑んだ。)

 

また次のように使うこともできます。

 

Challenge yourself with this word puzzle.

(このワードパズルに挑戦しましょう。)

 

物事を対象に「〜にチャレンジする」「〜に挑戦する」と言いたい場合は、英語では「try」を使うといいことが多いです。

 

I’m going to try the contest.

(そのコンテストに挑戦するつもりだ。)

 

リニューアル

日本語で「ウェブサイトのリニューアル」「商品のリニューアル」などというように、既存のものを新しくしたり変更したりする時に、「リニューアル」という言葉を使うことがよくあります。しかし、英語の「renewal」の意味は「更新」「再開」「復活」などです。日本語の「リニューアル」とはだいぶニュアンスが違います。下の例文のように、免許などの更新を「renewal」といいます。

ちなみに、ウェブサイトや商品の「リニューアル」は、例えばデザインの変更であれば「redesign」などを使います。

 

My driver’s license is going to be due for renewal next month.

(私の運転免許証は来月更新期限を迎えます。)

 

ユニーク

「ユニークな動画を集めたサイト」など、日本語の「ユニーク」は、「面白い」「笑える」といった意味で使われていることが多いと思います。しかし、英語の「unique」にはこうした意味はありません。

英語の「unique」は「唯一の」「すばらしい」「固有の」などと言った意味です。

 

Everyone is unique.

(人は皆違う。)

 

マニア

「マニア」と聞くと「○○マニア」例えば、「鉄道マニア」「韓ドラマニア」などのように、熱狂的に何かに没頭している人を指すような印象があります。しかし、英語の「mania」は人を表しません。あえて言うならば「maniac」なのですが、これだとやや強すぎるので「crazy about」(〜に夢中である)などのフレーズを使って表現するのが普通です。

 

He is crazy about cars.

(彼はカーマニアです。)

まとめ

いかがでしたか?

今回はよく知られているけど実は誤解されている英語、「ナイーブ」「リフォーム」「ピックアップ」「ハイウエイ」「チャンス」「チャレンジ」「リニューアル」「ユニーク」「マニア」をご紹介しました。

日本語で使われているカタカナ英語の中には、元の英語の意味とかなり異なっているものがあることがご理解頂けたかと思います。うっかり使ってしまわないよう、気をつけてくださいね。

 

byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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執筆担当 阿部担当講師  阿部 毅(TOEIC985点)