TOEIC Part 2では、レストランでの注文、予約、席の案内、食事後のやり取りといった身近な場面がよく問われます。単語そのものは難しくなくても、質問の意図を聞き違えたり、音が似た単語に引っ張られたりして、選択肢を落としてしまうことがあります。

レストラン問題で必要なのは、単語を一語ずつ追いかける力ではありません。何について尋ねているのかを一瞬で捉え、その場面に自然につながる返答を選ぶ力です。ここでは、頻出の質問パターンと実践フレーズを25問分の例をもとに整理します。

TOEIC Part 2のレストラン問題で最初に聞くべきこと

3つの選択肢には、質問文と同じ単語、または音の似た単語が入っていることがあります。しかし、同じ単語が聞こえたからといって正解とは限りません。むしろ、TOEICではそこが代表的なひっかけです。

解くときは、まず質問を次の4タイプに分けてください。

  • WH疑問文: what、where、when、how many、what kind of など。必要な情報を具体的に答えます。
  • Yes/No疑問文: Would you like…?、Are you ready…?、Can I get you…? など。肯定、否定、または自然な間接回答を選びます。
  • 選択疑問文: soup or salad、still or sparkling など。提示された選択肢の一方を選びます。
  • 付加疑問文: …, haven’t you? や …, don’t you? など。文全体の意味を理解して返します。

選択肢を聞く際は、「同じ単語があるか」ではなく、質問が求める情報に答えているかを基準にしましょう。

1. 席、来店、予約に関する表現

レストランに入ってから席に着くまでの会話は、TOEIC Part 2でも非常に出やすいテーマです。人数、希望の席、来店歴、予約日時を尋ねる表現を固めましょう。

景色のよい席や座る場所を伝える

Do you have any tables with a view? は、「景色の見えるテーブルはありますか」という質問です。ここではテーブルの有無が問われています。

  • We have several tables by the window overlooking the garden.

窓際で庭を見渡せる席がある、という直接的な答えになっています。一方、The view is quite nice today. は景色についての感想であり、空席があるかには答えていません。

希望の場所を聞く Where would you prefer to be seated? には、Near the window, if possible. のように場所を答えます。I prefer chicken to beef.prefer という語が共通していても、食べ物の好みの話なので不正解です。

窓際の席を希望する質問と三つの英語選択肢が表示された問題画面
質問が求めているのは食べ物ではなく、座る場所です。

人数を尋ねる party の意味

How many people are in your party tonight?party は「パーティーイベント」ではなく、レストランや受付で使うグループ、何名様という意味です。

  • There are four of us.

これが正解です。誕生日パーティーの話や開始時刻の話は、party という単語が含まれていても人数への答えではありません。

来店歴と予約日時

You’ve been here before, haven’t you? は「以前ここに来たことがありますよね」という確認です。Yes, I came last month for my birthday. のように、来店経験を肯定し、いつ来たかを補足すれば自然です。

同様に、Is this your first time dining with us? には、Yes, a friend recommended this place. と答えられます。初来店であることに答えたうえで、友人に勧められたという情報が加わっています。

予約についての When would you like your reservation for? では、日時が必要です。

  • This Saturday at 7 p.m., please.

I’d like to reserve a table for two. は予約したい意思と人数は伝えていますが、いつなのかには答えていません。WH疑問文では、疑問詞が何を求めているかを外さないことが大切です。

2. 注文で使う頻出パターン

注文場面では、料理名だけでなく、焼き加減、サイドメニュー、ドレッシング、コースの選択まで細かく尋ねられます。質問の焦点を絞って答える練習をしましょう。

焼き加減、注文、料理の決定

How would you like your steak cooked? は、ステーキの焼き加減を尋ねています。答えは次のようになります。

  • I’d prefer it medium rare, please.

Yes, I ordered the steak. はステーキを注文したことを伝えているだけで、焼き加減が抜けています。The cook is very experienced. も質問とは無関係です。

注文を決めたか聞かれた場合も、答えは具体的な料理にしましょう。

  • Have you decided what you’d like to order?
  • Yes, I’ll have the grilled chicken with roasted vegetables.

decided という語が聞こえても、決勝進出者が日曜日に決まるという内容ならレストランの注文とはつながりません。

追加注文と飲み物

Would you like to add a side dish to your order? には、追加するなら具体的な一品を言えます。

  • Yes, I’ll have the mashed potatoes, please.

同じように、Can I get you something to drink? には、I’ll have a glass of red wine, please. のように飲み物を指定します。

レストラン英語では、I’ll have… が注文の基本表現です。料理、飲み物、スープ、サイドディッシュのどれにも使えます。

シェフのおすすめと本日のスペシャル

Are you ready to order, sir? と聞かれたとき、すぐに料理を決めていなくても、Yes, I’d like the chef’s recommendation. と返せます。準備ができていることと、何を頼みたいかを同時に伝える便利な答えです。

The special today is grilled salmon, isn’t it? は本日のスペシャルの確認です。Yes, it’s served with roasted vegetables. は、肯定したうえで料理の内容も補っています。

また、We recommend the seafood pasta, don’t we? に対しては、Yes, it’s our signature dish. が自然です。signature dish は店の看板料理、名物料理を表します。

3. 選択肢から選ぶ質問は、必ず一つを選ぶ

TOEIC Part 2で聞き逃したくないのが、or を含む選択疑問文です。質問の最後が上がり調子ではなく、二つの候補が示されることが多いため、選択肢を答える意識を持ちましょう。

スープかサラダか

Your meal comes with soup or salad. Which would you prefer? と聞かれたら、スープかサラダのどちらかを答えます。

  • I’ll take the soup, please.

I prefer to sit by the window.prefer に反応してしまうひっかけです。選ぶ対象は席ではなく、食事に付くスープかサラダです。

炭酸水か、炭酸なしの水か

Would you prefer still or sparkling water? は、水の種類を選ぶ質問です。

  • Still water, please.

still water は炭酸なしの水、sparkling water は炭酸水です。I prefer to sit by the window. のような答えは、質問の選択肢を無視しています。

サラダのドレッシングとコーヒーの提供方法

What kind of dressing would you like with your salad? では、求められているのはサラダそのものではなくドレッシングです。

  • Balsamic vinaigrette, please.

I’d like to have a Caesar salad. はサラダの種類を述べているため、答えとしてずれています。また、dressing room は「試着室」であり、ドレッシングとは別の意味です。

コーヒーの好みを尋ねる How would you like your coffee served? には、I’d like it black with no sugar. と答えます。ここでも serviceserved の音の近さに引っ張られないよう注意しましょう。

サラダのドレッシングを尋ねる質問とバルサミコビネグレットの正解が赤字で表示された問題画面
質問の中心語は dressing です。サラダの種類ではなくドレッシングを答えます。

4. 食事の進行に合わせた自然な返答

レストランの会話には流れがあります。食前、食事中、食後のどの段階なのかを考えると、正解が選びやすくなります。

メイン料理の途中ならデザートはまだ早い

Would you like to see our dessert menu? に対し、まだメインを食べているなら、次の返答が自然です。

  • Not right now. I’m still working on my main course.

これは単なる「いいえ」ではなく、「今はまだメインを食べている最中なので」という状況を伝える丁寧な断り方です。

また、You don’t want any dessert, do you? は付加疑問文です。この場合、No, I’m completely full. Thank you. は「デザートはいりません。お腹がいっぱいです」という意味になります。

否定疑問文や付加疑問文では、YesとNoだけを機械的に処理しないでください。実際に何を望んでいるのかを内容で判断しましょう。

パンのおかわりと食後の感想

Would you care for some more bread? は「パンをもう少しいかがですか」という丁寧な申し出です。

  • Yes, please. It was delicious.

ここでの care for は「欲しい、いかがですか」の意味です。天気を気にしないという I don’t care about the weather. とは、同じ care でも意味がまったく違います。

食後の Did you enjoy your meal? には、Yes. Everything was delicious, especially the steak. のように、感想を加えると自然です。これから注文する料理や、間もなく料理が出るという未来の話は合いません。

5. 店内案内と細かな要望への対応

レストラン関連のPart 2では、注文だけでなく、店内設備の案内や料理の要望も問われます。

場所を聞かれたら場所を答える

Where is the restroom located? には、It’s at the end of the hallway on your right. と答えます。

レストランの所在地を伝える The restaurant is located downtown. は、located が共通していても、トイレの場所への回答ではありません。You need to rest before eating more.rest の音が似ているだけです。

辛さの調整

The chef can adjust the spice level, can’t he? は、シェフが辛さを調整できるかを確認しています。

  • Yes, just let me know your preference.

これは「はい、ご希望を教えてください」という、店側として自然な返答です。シェフの勤続年数や、今日の料理が辛いという情報は、調整できるかという問いには答えていません。

ベジタリアン向けのおすすめ

What would you recommend for a vegetarian? では、ベジタリアンが食べられる料理を提案する必要があります。

  • Our mushroom risotto is very popular among vegetarians.

vegetation は植物や植生、recommendation letter は推薦状です。音やつづりが似ていても、レストランでのおすすめ料理という文脈に合うかを必ず確認しましょう。

ベジタリアン向けのおすすめを尋ねる質問とマッシュルームリゾットの正解が赤字で表示された問題画面
おすすめを尋ねる質問には、具体的な料理名を含む返答が適切です。

6. レストラン問題で間違えやすい語のひっかけ

TOEIC Part 2の誤答には、質問中の語と似た音やつづりを持つ語がよく使われます。次の組み合わせは特に注意しましょう。

  • orderorder: レストランの注文と、「秩序」の意味を文脈で区別する。
  • party: 宴会ではなく、レストランでは「グループ、何名様」の意味になることがある。
  • dressingdressing room: サラダのドレッシングと試着室。
  • care forcare about: 「いかがですか」と「気にする」の違い。
  • restroomrest: トイレと休むこと。
  • dessertdeserted: デザートと「人がいなくて寂しい」。
  • vegetarianvegetation: 菜食主義者と植生。
  • recommendrecommendation letter: おすすめすることと推薦状。

こうした誤答は、単語の一部だけを聞いて選ぶと魅力的に聞こえます。だからこそ、質問文と選択肢を「レストランで本当に成立する会話か」という視点で結び付けてください。

レストラン英語を得点源にする復習法

25問をただ一度解くだけでは、Part 2の反応速度は上がりません。おすすめは、次の順番で繰り返すことです。

  1. 質問タイプを判定する: WH疑問文、Yes/No疑問文、選択疑問文、付加疑問文のどれかを確認します。
  2. 答えるべき情報を一語で言う: 時間、場所、人数、料理、飲み物、好みなどを日本語で即答します。
  3. 正解を音読する: I’ll have…if possibleplease を含めて、かたまりで口に出します。
  4. 誤答のずれを確認する: 同じ語に反応していないか、話題がずれていないかを見直します。
  5. 場面を変えて応用する: 予約、注文、食後という流れを頭の中で再現しながら答えます。

レストランは日常的な場面だからこそ、表現をパターンとして定着させやすいテーマです。質問の焦点をつかみ、音が似た語の罠を避け、自然な返答をそのまま使える形で覚えていきましょう。TOEIC Part 2でも実際のレストランでも、英語でのやり取りにぐっと自信がつきます。