video thumbnail for '【あり得ない公式問題集】パチンコ店の会話なのにTOEICエッセンスが詰まりすぎている問題'

「パチンコ店の会話なんて、TOEICに出るわけないじゃん!」

はい、その通りです(笑)。少なくとも本番のTOEICで、銀玉をどう扱うかを店員に質問する場面は、まず出てこないでしょう。

ただし、このあり得ない設定の中には、TOEIC Part 3の会話問題で頻出する接客表現、ルール説明、言い換え問題、ひっかけ選択肢がぎっしり詰まっています。

むしろ場面が強烈だからこそ、英語表現が記憶に残ります。クスッと笑いながら、本気でTOEICリスニング対策をしていきましょう。

パチンコ店での接客英語。会話の全体像

場面は、初めてパチンコ店を訪れた外国人客がスタッフにルールを尋ねるシーンです。客は、遊び方や、勝った後の玉の扱い、店内ルールについて質問します。

スタッフは丁寧な接客英語で、次のような内容を案内します。

  • 遊び方が初めてとのことなので、ルールを説明する
  • 獲得した玉はカウンターでさまざまな景品と交換できる
  • 玉を店内で直接現金に交換することはできない
  • 他の利用者の台に触れないようにする
  • 喫煙は指定されたエリアでのみ認められている
  • さらにサポートが必要なら声をかけてほしい

内容はかなり特殊でも、英語の骨組みはホテル、店舗、観光施設、オフィス、イベント会場などでそのまま使えるものばかりです。

TOEICでも使える重要フレーズ

How can I help you today?

How can I help you today? は、「本日はどのようなご用件でしょうか」「何かお手伝いできることはありますか」という意味です。

接客で非常によく使われる定番表現です。単に What do you want? と尋ねるよりも、ずっと丁寧で自然です。

受付、店頭、カスタマーサービスなど、相手の目的を確認する場面で幅広く使えます。

Could you explain how it works?

Could you explain how it works? は、「それがどのように機能するのか説明していただけますか」という丁寧な質問です。

ここで押さえたいのは、how it works が疑問文の語順ではないことです。

Could you explain how it works? のように、文の中に埋め込まれた疑問文では、how does it work? とはならず、主語の it の後に動詞の works が来ます。

機械、予約システム、会員制度、社内手続きなど、使い方を尋ねる場面で便利な表現です。

exchange A for B

exchange A for B は、「AをBと交換する」という意味です。

今回なら、獲得した玉を景品と交換する場面で使われています。TOEICでは、返品、返金、チケット変更、不良品交換、外貨両替などの文脈で登場しやすい表現です。

たとえば、次のように使えます。

  • exchange points for rewards:ポイントを特典と交換する
  • exchange a defective item for a new one:不良品を新品と交換する
  • exchange currency for local money:通貨を現地通貨に両替する

方向を混同しないように、AをBに交換するという形で覚えておくと安心です。

Please note that…

Please note that… は、「…にご留意ください」「…についてご注意ください」というフォーマルな表現です。

会話だけでなく、メール、館内アナウンス、注意書き、規約などでも頻出です。

今回のポイントは、この後に「玉を店内で直接現金に交換することはできない」という重要な制限が続くことです。

Please note that we do not exchange them directly for cash on the premises.

この一文のように、Please note that… の後には、相手に絶対に聞き落としてほしくないルールや条件が来やすい、と考えておきましょう。

on the premises

on the premises は、「敷地内で」「店内で」「施設内で」という意味です。

premises は建物や土地を含む施設の敷地を表す語で、複数形の形を取るのが特徴です。店舗、会社、学校、ホテル、会場などのルール説明でよく見かけます。

たとえば、Smoking is not allowed on the premises. なら、「敷地内での喫煙は禁止です」となります。

refrain from -ing

refrain from -ing は、「…するのを控える」という丁寧な表現です。

今回の会話では、他の利用者の台に触れないよう求める際に使われます。

Please refrain from touching other players’ machines.

これは命令口調の Don’t touch… よりも、案内や注意事項にふさわしい柔らかい言い方です。

TOEICでは、施設や職場のルールとして次のような表現がよく出ます。

  • Please refrain from using mobile phones.:携帯電話の使用はお控えください
  • Please refrain from bringing food into the room.:室内への飲食物の持ち込みはお控えください
  • Please refrain from parking in this area.:この区域への駐車はお控えください

designated areas

designated areas は、「指定された場所」「指定エリア」です。

会話では、喫煙について次のように案内されます。

Smoking is only permitted in the designated areas.

意味は、「喫煙は指定されたエリアでのみ許可されています」です。

ここで重要なのは、only permitted という限定です。指定エリア以外では許可されていない、ということになります。

また、Smoking is only permitted… は受動態を使った客観的で丁寧なルール説明です。Don’t smoke. よりも、施設案内やビジネスの場面に合った言い方になっています。

require any further assistance

案内の締めくくりには、Please let me know if you require any further assistance. のような表現が使えます。

これは、「さらにお手伝いが必要でしたら、お知らせください」という意味です。

need more help より少しフォーマルで、接客、ホテル、受付、問い合わせ対応などで使いやすい言い回しです。

あり得ない場面でも、TOEICの設問パターンは本物

この会話の面白いところは、題材がパチンコ店であるにもかかわらず、問題の作りがかなりTOEICらしいことです。

TOEICでは、単語を聞き取れたかだけでは足りません。会話に出た表現を別の言葉に言い換えられても、意味を正確に取れるかが問われます。

問題1:この会話はどこで行われている可能性が最も高いか

この問題では、パチンコ店という答えが頭に浮かびます。ただし、選択肢にそのまま「pachinko parlor」と書かれているとは限りません。

正解は、より一般化された娯楽施設という選択肢です。

ここがTOEICらしいポイントです。会話の場面をそのままの単語で答えさせるのではなく、一段抽象度を上げた言い換えを正解にしてきます。

玉、景品、遊技台、ルール説明といった情報から、「娯楽施設」と判断できるかが鍵になります。

選択肢を見て即答できたとしても、「会話とまったく同じ単語があるから正解」と思い込まないことが大切です。TOEICでは、表現をずらしてくるのが普通です。

問題2:客がカウンターでできないことは何か

このタイプは、できないこと当てはまらないことを選ぶ問題です。

会話では、玉を景品と交換できることが説明されています。一方で、店内で玉を直接現金と交換することはできない、と明確に伝えられています。

したがって正解は、銀玉を現金と交換することです。

根拠になるのは、次の部分です。

We do not exchange them directly for cash on the premises.

この問題で怖いのは、「パチンコ店なら現金に換えられそう」という自分の知識やイメージが先に立つことです。

しかしTOEICで必要なのは、一般常識ではありません。会話内で実際に何が可能で、何が不可能だと言われたかです。

しかも、否定の情報は文の最後まで聞かないと確定しない場合があります。exchangecash だけを拾って早合点せず、文末まで正確に聞き取りましょう。

問題3:スタッフは客に何を忘れないよう伝えているか

この問題では、会話の一部を聞いた人が連想で選びそうな選択肢が並びます。

正解につながる内容は、他の利用者の台に触れないことです。

しかし、他の選択肢には巧妙な罠があります。

  • 指定された座席エリアにとどまる:会話の designated areas から連想しやすいが、指定エリアは喫煙場所についての話
  • 遊ぶ前に身分証明書を見せる:会話には出ていないが、遊技場らしい場面を想像すると選びたくなる
  • 景品を受け取るprizes は会話に登場するが、スタッフが注意している内容とは違う

このように、TOEICの選択肢は、会話で聞こえた単語や場面から誤った連想を引き出すようにできています。

単語が一致しているから正解、という判断は危険です。大切なのは、その単語が誰について、何について、どんな文脈で使われたかです。

TOEICリスニングでひっかからないための3つの習慣

  1. 会話の場面を一段抽象化する
    店舗名や施設名そのものではなく、「娯楽施設」「顧客対応」「館内案内」といった広いカテゴリーで考えます。
  2. 否定、制限、例外を最後まで聞く
    notonlydirectlyon the premises のような語が、設問の正解を左右します。
  3. 自分の常識ではなく、会話の事実を選ぶ
    その場所ならありそうなルールではなく、実際に説明されたルールだけを根拠にします。

「変な設定」で覚えると、フォーマル英語は強く残る

パチンコ店の英会話はTOEIC本番ではあり得ない設定です。でも、そこで使われている英語はまったくあり得ないものではありません。

How can I help you today?Please note that…refrain from -ingdesignated areas といった表現は、仕事や旅行、施設利用の英語で何度も出会います。

だからこそ、印象に残るシチュエーションに乗せて覚える価値があります。「玉は景品と交換できる。でも店内で直接現金にはできない」という少し不思議な会話と一緒に、重要フレーズを記憶に定着させてください。

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あり得ない場面でも、英語は本物です。 変な会話ほど、案外忘れません。