- 「reporting verb」を極める
- 知っておくと便利な「reporting verb」一覧
- ・claim:〜と主張する、など
- ・argue:〜と主張する、など
- ・state:〜と述べる、など
- ・insist:〜と主張する、など
- ・explain:〜と説明する、など
- ・report:〜と報道する、など
- ・conclude:〜と結論づける、など
- ・suggest:〜ということを示す、など
- ・emphasize:〜であると強調する、など
- ・recommend:〜だと勧める、など
- ・assume:〜と思う、など
- ・find:〜であることがわかる、など
- ・note:〜と述べる、など
- ・believe:〜と思う、など
- ・propose:〜と提案する、など
- ・indicate:〜ということを示す、など
- ・reveal:〜を明らかにする、など
- ・consider:〜と考える、など
- ・demonstrate:〜ということを明らかに示す、など
- ・maintain:〜と主張する、など
- ・allege:〜と主張する、など
- ・imply:〜ということを示している、など
- ・assert:〜と断言する、など
- ・contend:〜と主張する、など
- ・urge:〜だと促す、など
- ・illustrate:〜ということを例示する、など
- 「that節」内の動詞の形に注意
- まとめ
「reporting verb」を極める
皆さんは「reporting verb」という言葉を聞いたことがありますか。「reporting」は「伝える」、「verb」は「動詞」という意味。つまり「伝えるための動詞」ということです。具体的には、「say」(〜と言う)など、何か意見や考えなどを伝えるための動詞のことを指します。「reporting verb」は日本語では「伝達動詞」と呼ばれています。英文のニュース記事でもよく使われます。
「reporting verb」はたくさんあります。使い方の形式から見ると、だいたい次の5種類に分けられます。
①(主語)+ reporting verb + (that) + 文:「that」は省略されることがあります。 |
②(主語)+ reporting verb +(人)+ (that) + 文:「that」は省略されることがあります。 |
③(主語)+ reporting verb + 不定詞 |
④(主語)+ reporting verb +(人)+ 不定詞 |
⑤(主語)+reporting verb +(動名詞) |
この中から、今回は基本形である①に絞って、代表的な「reporting verb」をご紹介していきたいと思います。①は、動詞の後に「that節」が来て、「〜と言う」「〜と考える」「〜と主張する」などといった意味になるものです。
「reporting verb」を多く知っていると、ニュース記事などを読む時だけでなく、特にライティングの際にも役立ちます。英語では、同じ言葉を繰り返し使うのはあまり好まれないからです。
では、順番にご紹介していきましょう。

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知っておくと便利な「reporting verb」一覧
以下、動詞のすぐ後に「that節」が来るものです。動詞の中には、「reporting verb」として使われない場合(後ろに「that節」が来ない場合)は意味合いがだいぶ変わってくるものもありますので注意してください。どのような意味があるかは辞書でチェックしてみてくださいね。
なお、特に書き言葉で使う「reporting verb」は、現在形のままで「〜している」という意味を表すことができます。現在進行形にする必要がないわけです。以下の例文でも確認してください。
・claim:〜と主張する、など
She claims that she was in her office at the time.
(彼女はその時、自分のオフィスにいたと主張している。)
・argue:〜と主張する、など
Tour operators argue that the COVID-19 is hurting their businesses.
(観光業者は、COVID-19が自分たちの会社に打撃を与えていると主張している。)
・state:〜と述べる、など
It is stated that babies want plenty of sleep.
(赤ちゃんは十分な睡眠が必要、ということが述べられている。)
・insist:〜と主張する、など
The authority insisted that this riot was caused by young men.
(当局はこの暴動は若者らによって引き起こされたと主張した。)
・explain:〜と説明する、など
My sister explained that her husband was on a business trip.
(妹は、彼女の夫は旅行中だと私に説明した。)
・report:〜と報道する、など
The newspaper reported that two people were killed in the traffic accident.
(その新聞は交通事故で2人が死亡したと報道した。)
・conclude:〜と結論づける、など
The investigators concluded that the accidents happened because of poor maintenance.
(調査員は、事故は整備不良が原因で起こったと結論づけた。)
・suggest:〜ということを示す、など
The survey results suggest that the stock price is improving.
(調査結果は株価が回復しつつあることを示している。)
・emphasize:〜であると強調する、など
Our mayor emphasized that we have not yet found solutions to the problems of poverty.
(知事は貧困問題への解決法が見つかっていない、と強調した。)
・recommend:〜だと勧める、など
The doctor strongly recommended on TV that people stop smoking at once.
(医者はテレビで、人々はすぐにタバコをやめるべきだと強く勧めた。)
recommend の場合は、that節内の動詞は原形になることが多いです。これについては最後の方で解説します。
・assume:〜と思う、など
I assume that she likes Italian food.
(私は、彼女はイタリア料理が好きだと思います。)
・find:〜であることがわかる、など
I found that he was a really good guy.
(彼は本当にいい青年だということがわかった。)
・note:〜と述べる、など
The report notes that fish is good for health.
(報告書は、魚は健康に良いと述べている。)
・believe:〜と思う、など
I believe that love is all-important.
(私は愛が最も大切だと思う。)
・propose:〜と提案する、など
I propose that this English book be treated like an English textbook in all schools.
(私はすべての学校でこの英語の本を英語の教科書として扱うことを提案します。)
propose の場合は、that節内の動詞は原形になることが多いです。これについては最後の方で解説します。上の文でも原形の「be」が使われています。
・indicate:〜ということを示す、など
The blood test indicates that my blood type is B.
(血液検査は私の血液型がB型であることを示している。)
・reveal:〜を明らかにする、など
Surveys have revealed that poverty is a worldwide problem.
(調査で貧困は世界的な問題であることが明らかになった。)
・consider:〜と考える、など
They consider that Misato is the best athlete in their class.
(皆は、美里がクラスで一番のアスリートだと考えている。)
・demonstrate:〜ということを明らかに示す、など
I demonstrated that the rumor was true.
(私はその噂が真実だということを明らかにした。)
・maintain:〜と主張する、など
My parents maintained that I was wrong.
(両親は私が間違っていると主張した。)
・allege:〜と主張する、など
They alleged that he was innocent.
(彼らは、彼は無罪だと主張した。)
・imply:〜ということを示している、など
The test results imply that I need to study harder.
(テストの成績は、私がもっと勉強する必要があるということを示している。)
・assert:〜と断言する、など
Many people asserted that young children should not watch the TV program.
(多くの人がそのテレビ番組を見るべきでないということを断言している。)
・contend:〜と主張する、など
The teacher contends that English is not a simple language.
(先生は、英語は単純な言葉ではないと主張している。)
・urge:〜だと促す、など
We urged that they shouldn’t take the rumor at face value.
(我々はその噂をうのみにしないよう注意した。)
・illustrate:〜ということを例示する、など
The case illustrates that DNA testing is not always reliable.
(その事件はDNA鑑定が必ずしも信頼できないことを示している。)
「that節」内の動詞の形に注意
上でご紹介した「reporting verb」のうち、「insist」「suggest」「recommend」「propose」などを使う場合は、「that節」の中の動詞が「原形」になる場合があります。これは文法的には「仮定法現在」と呼ばれるものです。「that節」の中の文が、「〜すべきである」「〜した方がいい」など、何かを要求・提案したり推薦したりする意味の場合にこの「仮定法現在」が用いられます。なお、イギリス英語では、動詞の原形が単独で使われるのではなく、「should + 動詞の原形」というように「should」が入るのが普通です。
まとめ
いかがでしたか?
たくさんありすぎて大変ですが、覚えておくとライティングなどに幅が出ますよ。
また、それぞれが基本的な重要動詞ばかりですので、「reporting verb」としての使い方だけでなく、辞書などで調べて他の使い方も併せて復習するといいと思います。
byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。