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違いはどこ?「may」「would」「could」を使った丁寧なお願いや依頼

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日常会話で助動詞を使いこなそう

 

日本語には、丁寧語、尊敬語、謙譲語などの敬語があります。目上の人や知らない人に対しては、私たちは特に意識することなく、瞬間的に言葉を切り替えて、自然とこうした敬語を使っていますよね。

さてでは、英語には敬語はあるのでしょうか?

日本語の敬語とは性格が異なるものの、実は英語にも「丁寧な言葉遣い」がちゃんと存在します。

今回はそんな「英語における丁寧なお願いや依頼の仕方」の中でも、助動詞「may」「would」「could」を使った、基本的で日常会話にとても役立つ表現をご紹介しましょう。

「may」

・シンプルに使う「may」

 

「相手からの許可を求める時」に使います。

 

May I ask you a question?

質問をしてもよろしいですか?

 

May I use the restroom?

トイレを使っても構いませんか?

 

・「May I ask」と「名詞節」を組み合わせる

疑問文の形をちょっと工夫することで、質問を丁寧な感じにすることができます。「May I ask」と「名詞節」を組み合わせるのも、その方法の一つです。直接的な疑問文よりも、名詞節を使うことで遠回しに聞くことができます。少々立ち入った質問の場合でも聞きやすいという特徴があります。相手が「え?何なのこの人、図々しい質問ね」などと引いたりすることが少ない質問の仕方です。ビジネスシーンなどでもよく使います。

 

例えば「Where do you live?」(どこに住んでいるの?)という直接的な言い方だと、「え? なんでそんなプライベートなことをあなたに言わないといけないの? ストーキングでもするつもり?」などと、ちょっと警戒されたりするかもしれませんが、「May I ask〜?」を使って「May I ask where you live?」(どこに住んでいるか聞いてもよろしいでしょうか?)と聞くと、相手に不快感を与えることが少なくなります。

 

「何の仕事をしているか聞いてもいいですか?」と聞く場合

△What do you do?

◎May I ask what you do?

 

「何歳か聞いてもいいですか?」と聞く場合

△How old are you?

◎May I ask how old you are?

 

「結婚しているかどうか聞いてもいいですか?」と聞く場合

△Are you married?

◎May I ask if you’re married?

 

「子供がいるかどうか聞いてもいいですか?」と聞く場合

△Do you have kids?

◎May I ask if you have kids?

 

*上の例文の中の、「May I ask」の後に続く「what」「how」「if」などで始まる部分が「名詞節」です。

 

would could 違い

「would」

・「want」「want to」を丁寧に言う

「want」は「〜がほしい」という意味ですが、それを丁寧な言い方にするには「would like」を使います。

 

<普通の言い方>

Do you want 名詞?

 

<丁寧な言い方>

Would you like 名詞?

 

例えば、海外に行った時にレストランで以下のように尋ねられたことはありませんか? これらはレストランなどでサービスを受ける時によく聞く言い回しです。

 

Would you like anything else?

他に何かご要望はございますか?

 

Would you like some dessert?

デザートはいかがですか?

 

What dressing would you like?

ドレッシングのお好みはいかがなさいますか?

 

How would you like your steak?

ステーキの焼き加減はいかがいたしますか?

 

もちろん日常会話でもよく使います。

 

<普通の言い方>

I want some more time.

もう少し時間がほしい。

 

<丁寧な言い方>

I would like some more time.

もう少し時間をいただけると嬉しいです。

 

同様に、「want to 動詞の原形」は「〜したい」ですが、これを「would like to 動詞の原形」にすると「〜したいのですが」といった丁寧な言い方になります。

 

<普通の言い方>

I want to talk about the schedule.

スケジュールについて話がしたい。

 

<丁寧な言い方>

I would like to talk about the schedule.

もしよろしければスケジュールについてお話がしたいのですが。

 

<普通の言い方>

Do you want to have lunch together?

一緒にランチしない?

 

<丁寧な言い方>

Would you like to have lunch together?

ご一緒にランチをいかがですか?

 

 

・丁寧なお願いを表す「Would you(please)?」

「Would you~?」で丁寧なお願いを表すことができます。「please」を付けると丁寧さがはっきりします。

 

Would you pass me the salt, please?

お塩を取っていただけますか?

 

「Would you~?」はこの後に解説する「Could you~?」とほぼ同じです。あえて違いをいうなら「Would you~?」は相手の意思を尋ねる時に、「Could you~?」は相手の能力を尋ねる時に使うと説明されたりします。しかし、実際の会話においてはあまり区別されません。

 

・答えに注意の「Would you mind -ing?」

「would」を使った丁寧なお願いの別な言い方として「Would you mind -ing?」があります。

 

Would you mind passing me the salt?

お塩を取っていただけますか?

 

ここで気をつけないといけないのはこの質問に対する答え方です。

上に出てきた、「Would you pass me the salt, please?」に対して、「はい、取りますよ」と答えたい場合は「Yes.」と言います。

ところが「Would you mind passing me the salt?」に対して、「はい、取りますよ」と答えたい時は「No.」「No problem.」「Not at all.」と言います。これは「mind」の元々の意味が「嫌がる」「気にする」といったものだからです。

 

「Would you mind passing me the salt?」をもともとの意味で直訳すると「あなたは塩を取ってくれることを嫌がりますか?」となります。「嫌じゃないよ」と言う返事なら「No.」で、嫌だったら「Yes.」というわけです。慣れていないと思わず逆の返事をしてしまいます。ややこしいので間違わないようにしましょう。

 

 

「could」

・丁寧なお願いを表す「Could you(please)?」

「Could you~?」で丁寧なお願いを表すことができます。「please」を付けると丁寧さがはっきりします。

 

「Can you take a look at this?(これを見ていただけますか?)」もやや丁寧な言方ですが、

 

Could you please take a look at this?

こちらを見て頂けませんでしょうか?

 

と言う方がより丁寧です。

 

 

・丁寧なお願いを表す「Could I(please)?」

丁寧なお願いを表す「Could I(please)?」は、レストランやお店などでよく使います。直訳すると「私は〜ができるでしょうか」といった意味ですね。こんな言い方をすることで、遠回しの依頼を示しているわけです。

何かを注文する時に、例えば「Coffee please.」でもいいのですが、名詞と「please」だけだとあまり丁寧に感じられない場合もありますので、「Could I~?」というフレーズを積極的に使うようにする方がいいと思います。

 

Could I have a salmon steak, please?

サーモンステーキをお願いできますか?

 

Could I have an iced coffee, please?

アイスコーヒーをお願いできますか?

 

Could I have you send that email?

それをメールでも送っていただけますか。

*この「have」は使役動詞です。

 

その他

「would」と「could」を組み合わせた「超」丁寧なお願い表現があります。

 

It would be greatly appreciated if you could participate in the conference.

会議にご参加いただけるようでしたら大変うれしく存じます。

 

If you could take a look at this that would be much appreciated.

こちらをご覧いただけましたら幸いです。

 

「would」と「could」を組み合わせたこれらの「超」丁寧なお願い表現は、少々複雑なので、もう、慣用句的表現としてパターンを覚えておくのがいいでしょう。こうした表現はビジネスメールなどでよく使われます。

また、会話では、例えば上の2番目の文の場合、後半の「that would be much appreciated.」を省略して、

 

If you could take a look at this?

こちらをご覧いただけますか。

 

という言い方をする場合もあります。

 

まとめ

いかがでしたか? 「may」「would」「could」を使いこなして、洗練された丁寧な英語表現を会話に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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執筆担当 阿部担当講師  阿部 毅(TOEIC985点)