ネイティブの間では頻出! とっても便利なmake it の使い方4選!
今回は、ネイティブの会話でよく使われる「make it」というフレーズをご紹介します。
「make it」には本当にいろいろな意味があります。
私がオーストラリアに留学していた時、同級生のオーストラリア人と大学の図書館で待ち合わせをしていました。約束の時間になった頃、携帯に「Sorry! I can’t make it!」とメールがきました。「make it」の意味を知らなかった私は、「make? 作る? え? 何?」ととまどいました。10分ほどして彼女がやってきたので、「make itってどういう意味?」と聞いたところ、「“約束の時間に間に合わない”という意味よ」と教えてくれました。
その後注意深くネイティブの会話を聞いたり、映画や海外ドラマなどを見ていると、この「make it」が頻繁に登場しています。
しかも、いろいろな意味で!
ネイティブはさまざまな場面で「make it」を使っています。ぜひこの機会に覚えて、使ってみましょう!
今回は「make it」のいろいろな意味の中から、①乗り物などに間に合う、②成功する、うまくいく、③参加できる、都合がつく、④回復する、乗り切る、なんとかたどり着く、の4つをご紹介します。
実際の会話で使える例文と解説付きです!
「make it」の意味&例文:その① 乗り物などに間に合う
目的地に「たどり着く」、乗り物などに「間に合う」という意味があります。「なんとか」というニュアンスが含まれています。
- What should I do? I can’t make it!
(どうしよう? 間に合わない!) - I made it to the train on time.
(時間通りに電車に間に合った。) - Can you make it?
(間に合いそうですか?) - I made it to school before the first bell.
(私は始業時刻に間に合うように学校にたどり着いた。)
次のように、「it」がなくて「make」だけで「間に合う」を表現する場合もあります。
- We’re not going to make the bus.
(バスに間に合わない。)
「make it」の意味&例文:その② 成功する、うまくいく
活動していることや就いている仕事などで「うまくいく」「成功する」、「in」を伴って「〜の分野・業界で成功する」、「as」を伴って「〜として成功する」、「to」などを伴って決勝や目標まで「進む」「登りつめる」などの意味があります。
「困難な末に」というニュアンスがあります。
- Don’t give up. You can make it.
(あきらめちゃだめだよ。あなたならできるよ。) - He made it in sport.
(スポーツで彼は成功した。) - She made it as a scholar.
(彼女は学者として成功した。) - He made it as a musician.
(彼はミュージシャンとして成功した。) - They are diligent people. So, they made it to the top in the business world.
(彼らは努力家だよ。だから実業界で頂点まで登りつめたんだ。)
「make it」の意味&例文:その③ 参加できる、都合がつく
時間の「都合がつく」、会合や予定などに「参加する」、「to」を伴って「出席できる」といった意味になります。
- I’m glad you could make it. Make yourself at home.
(忙しいところ来てくれてありがとう。ゆっくりしていってね。) - I still haven’t finished work. I won’t be able to make it to the party tonight.
(まだ仕事が終わらないんだ。今晩のパーティに行けそうにないよ。)
「make it」の意味&例文:その④ 回復する、乗り切る、なんとかたどり着く
病気や事故などから「回復する」「立ち直る」、「through」を伴って、困難や危機などを「乗り切る」、「to」を伴って「~までなんとかたどり着く」などの意味になります。
- Fortunately, the patient made it.
(幸運なことに、その患者さんは助かりました。) - They made it through all right thanks to their boss.
(彼らは、彼らの上司のおかげでうまく切り抜けた。) - My grandmother made it to 100.
(おばあちゃんは100歳まで生きた。) - He made it to second.
(なんとか二塁まで行った。) - I felt someone was following me. I made it to safety.
(誰かが私のあとをつけていた。私は安全な場所まで何とかたどり着いた。)
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「make it」というフレーズの使い方の中から、①乗り物などに間に合う、②成功する、うまくいく、③参加できる、都合がつく、④回復する、乗り切る、なんとかたどり着く、の4つを取り上げてみました。例文も一緒に掲載していますので、何度も音読してみてくださいね。そして使う状況を想定しながら、自分でも例文を作って練習してみてください。
最初に言いましたように、この「make it」、ネイティブ同士の会話などでは頻繁に使われています。知っておくと便利ですし、使えるとあなたの英会話力アップにもつながります。日々の英語学習の中で、ぜひマスターしたいフレーズです!
byあいんちゅ
(同じライターの別の記事を読む)
ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。
英語が得意、教えるのが好き、そんなあなたに朗報
オンラインで働ける日本人の英語講師を募集しています。
1コマ30分~、自分のペースでレッスン枠を設定できます。
年齢22歳以上、性別不問
条件:週3日以上 / レッスン料は自分で設定可能 / プロ意識のある方のみ