「feel」のいろいろな使い方
考えや気持ちを伝える「feel」にはさまざまな使い方があります。
今回は以下の10の文に代表される使い方をご紹介しましょう。
ただし、1つの文の解釈や意味が2通りになったりするものもありますので注意が必要です。文脈によって「feelしている人」(感じている人)が誰なのかが変わることがあるからです。それも含めて、各文の意味はそれぞれの解説のところで説明します。
①I feel fine. |
②I felt a sharp pain in my hand. |
③This cloth feels soft. |
④This cloth feels like sandpaper. |
⑤He feels good. |
⑥I feel we should study English harder. |
⑦I feel like I’m going to laugh out. |
⑧I feel like an idiot. |
⑨I feel like a cup of coffee. |
⑩I feel like taking a break. |
①I feel fine.
「(主語)+ feel〜.」で「〜と感じる」「〜の気持ちがする」という意味になります。「〜」の部分には、形容詞や過去分詞、前置詞句などが入ります。
I feel fine.
(私は気分がいい。)
他にも「気分爽快である」や「気が済む」「すっきりする」などの意味もあります。
I feel well.
(私は体の調子がよい。)
I feel bad.
(私は体調が悪い。)
他にも「私はいやな気分だ」「私は後悔している」「私は気がひける」などの意味にも使えます。
②I felt a sharp pain in my hand.
「(主語)+ feel〜.」の「〜」の部分に名詞が入ると、「〜を感じる」という意味になります。
I felt a sharp pain in my hand.
私は手に激しい痛みを覚えました。

③This cloth feels soft.
「物 + feel〜」で、「(その物に触れたり、持ったりすると)〜の感じがする」といった意味になります。「〜」の部分には形容詞などが入ります。
例えば、柔らかい手触りの布に対して、「This cloth feels soft.(この布は柔らかい手触りだ。)」と言うことができます。
この場合、「柔らかさを感じている人」は、布を触っている人ですね。
This feels soft and silky.
(これは手触りが柔らかくて絹のようです。)
Morning air feels cool.
(朝の空気はひんやりしている。)
④This cloth feels like sandpaper.
意味は上の③と同じですが、「like」が入ると、その後には名詞が来ます。
This cloth feels like sandpaper.
(この布はサンドペーパーのような手触りだ。)
触っているわけではありませんが、天気についても同様の表現ができます。
It feels like rain.
(雨になりそうだ。)
⑤He feels good.
「He feels good.」には以下の2通りの解釈があります。
・彼は調子がいい。(彼がいい気分を感じている。)
・彼はいい人そうだ。(彼はよさそうな人だと私が感じている。)
つまり、「感じている」のが誰なのかが違うのです。上の、①なのか③なのかの違いです。どちらの意味なのかは文脈で判断することになります。このようなことを踏まえて使ってみましょう。
⑥I feel we should study English harder.
「feel+文」で「〜だと思う」「〜だと感じる」という意味になります。「feel」の後の「that」が省略されています。「I feel that we should ~」と「that」を入れてもOKです。
I feel we should study English harder.
(私たちはもっと英語の勉強をすべきだと私は思う。)
I feel they should be more kind to people.
(彼らはもっと人に優しくするべきだと私は思う。)
⑦I feel like I’m going to laugh out.
「feel like+文」で「〜のような気がする」「〜のように感じる」という意味です。「feel as if + 文」「feel as though + 文」となる場合もあります。
I feel like I’m going to laugh out.
(私は今にも吹き出しそうな気分だ。)
⑧I feel like an idiot.
「I feel like+名詞」で「(自分が)〜のように感じる」という意味になります。①は形容詞が来る場合でしたが、こちらは名詞が来る場合です。また、④との主語の違いに注意しましょう。
I feel like an idiot.
(私ってバカみたい。)
⑨I feel like a cup of coffee.
⑧と同じ形ですが、「〜がほしい」という意味になります。どちらの意味であるかは文脈から判断することになります。
I feel like a cup of coffee.
(コーヒーが飲みたい。)
⑩I feel like taking a break.
「feel like+動名詞」の形です。「~したい気分だ」といった意味です。
I feel like taking a break.
(私は休憩したい。)
I feel like crying.
(私は泣きたい気分です。(私は泣きそう。))
まとめ
いかがでしたか? 「feel like」に5通りもの使い方があるなど、「like」との組み合わせでちょっとややこしかったかもしれませんが、何回も読んで復習してみてください。
「feel」の使い方は実は他にもありますが、今回はこれくらいで終わりにしたいと思います。意味やニュアンスの違いを覚えて使ってみてくださいね。
byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。
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